旅行3日目。札幌−千歳−新夕張−夕張−新夕張−新得−帯広。帯広に泊まると決めていたが、いきなり寝坊した。北海道のローカル線で寝坊は致命傷だ。何しに来たんだよって自己嫌悪。当初、旭川周りを考えていたが、石勝線への変更を余儀なくされた。これっていつものルートじゃん、て思ったら、意外な成果もあった。本数のレアな南千歳−追分間に乗ることができた。ここは遠くまで見渡せて、緑が多い北海道らしい風景である。また、列車交換のための信号所が多い。ただ、期待してたわりに寝てしまったorz。新夕張では衝撃の2時間待ちだったが、それを利用して夕張に行くことができた。新夕張から夕張の間ではジッと線路を見てた。ここは廃線跡の宝庫だ。かつて夕張が石炭で賑ったころ、この狭い山間の町にはたくさんの鉄道が走っていた。車窓からは橋脚跡や廃隧道が見えた。夕張駅には「マウントレースイ」というホテルがある以外は、とてもひっそりとしていた。昔の夕張駅は2kmくらい先で、栄えてるところも2km先だった。駅から続く廃線跡は歩道になっていた。廃線跡は車道への転用は難しく、歩道やサイクリングロードになることが多い。草むらに囲まれる歩道をトボトボ歩いたが、かばんは重いし、もともとの駅がどこか突き止めるには遠すぎた。結局、何もできなかったorz。新夕張からは山の中をぶち抜いた石勝線。とんでもない山の中にワクワクさせられるのだが、並行するように高速道路を作っていて、景観が台無しだった。ここでも途中で寝てしまい、狩勝峠の雄大な景色を見損ねてしまったorz。なんだか冴えないことだらけ。乗りつぶしは完了してるだけに気合が入ってないんだろうか。でも、新得では帯広のSさんと連絡が取れた。これで一日が報われたような気がした。
1720帯広駅改札ではSさんが待っていた。TDL以来1年ぶりの再会。今回の無計画旅行の中でとても楽しみにしてた。「東横イン」をGETしてから、昨年初めて出会った「赤ちょうちん」へ。とてもいろんなことを話した。Sさんは仕事を変わったらしかった。それでもどこまでも優しかった。昨年のNさんにも連絡してくれたけど捕まらなかった。その代わりカウンターの常連客を紹介してくれた。次にスナックに連れて行ってもらった。Sさんが席を立ったときにママさんがSさんのプライベートなことを教えてくれた。不思議に思ってた部分が氷解するようだった。人生というのは本当にいろいろある。いい人だと言われてもうまくいくかどうかは限らない。優しさの裏にはたくさんの出来事があったのだろう。
