びーの独り言

どこいくの?どっか。

2008/08/28(木)年休「旅行⑦」

 帯広→幸福→愛国→広尾→様似−苫小牧−北広島−札幌−北18条−札幌−豊水すすきの
 帯広からは昔、北に昨日散策した士幌線、南に広尾線が伸びていた。今はどちらも廃線になっている。広尾線は「愛国から幸福」行ききっぷで有名なところ。小学校の頃、なぜか私も持っていた。行ったことないのに持っててもあまりうれしくなかったし、きっぷは乗るために買うものであって記念に買うことに違和感を感じてた。さらに幸福はともかく愛国というのがなんとなくしっくりこなかった。愛国の資料館が9時に開くというので、まず幸福に行ってから愛国に戻ることにした。バスに揺られて帯広から南へ20km、幸福駅は畑の中にあった。緑の中にタラコの車両が2両展示されてた。廃止されてはいるが、ここは観光ツアーにも入っている。ただ早すぎて誰もいなかった。駅舎の中にはおびただしい数の名刺が張られていた。見てて気分のよいものではなかった。駅に名刺を張ると幸せになれるのかと問いたい。ここは神社ではない。風情も何もあったもんじゃない。みやげもの屋が開いてて、有名なきっぷを買った。400円。このきっぷは偽物だと知ってたので、本当は買いたくなかったが、店のおじいさん以外に誰もいなかったので写真を撮ってほしかったわけだ。次に北へ10km戻り、愛国駅にたどりついた。SLが展示されていた。資料館はものすごく怪しくて開いてるのかどうかすらわからなかった。引き返さなければよかった。やはりここもおびただしい数の名刺。それから展示物への落書き。これは酷かった。人それぞれそれでいい気分になれるのかもしれないが、公共のものに対するこういう仕打ちは許しがたいものがある。そういうのは自分の部屋の壁にでも書いておけ。ここの2箇所は、駅っぽい雰囲気が完全に失われてしまい、まったくもってがっかりさせられた。
 バスで揺られて2時間。ひたすら同じ景色、すなわち畑の中を進んだ。広尾は港町として南十勝の玄関として栄えた。広尾線の終点である。旧駅舎がそのままバスターミナルになっていた。ここから先には様似までの延伸計画があったが、実現する前に頓挫した。ここからはJRバス。12時35分出発。豪華観光バスに一人だけ。えりも岬へと向かった。えりも岬までは黄金道路と呼ばれている。断崖絶壁に道路を作ったのでお金を湯水のように使ったそうだ。確かに北海道らしい崖と波打ち際の間を進む道路だった。でも、思ったより感動しなかったなあ。えりも岬は丘がうねうねしてた。木は生えていない。異質な光景。プロジェクトXでは砂漠だったというが、どこがそうだったのかはよくわからなかった。噂どおり風が強そうだった。かなり寂しい感じ。
 様似駅からは日高本線。当初予定では、火曜日にえりもに宿泊して、水曜日に浦河のJRA日高育成牧場を見学するつもりだった。けど、牧場までの足がないことに気づいた。ここにはレンタカーもタクシーもない。では、他の牧場ということで探したが、どこも足が必要そうだった。案内所すらたどりつけそうになかった。だから、牧場見学はあきらめ、乗りつぶすだけにした。広尾と様似の間はほとんど人が住んでなさそうだったが、様似は思ったより大きな町だった。よく考えれば、小さな町であれば、廃止されてるよな。沿線は最初は牧場だらけ。よくこんなに牧場を作るスペースがあるなあというくらい牧場。あちこちに馬。お馬の親子が多かった。苫小牧に近づくにつれて牧場は少なくなり、片側はずっと海。3時間かけて苫小牧へ。
 19時半札幌着。そのまま地下鉄でお好み焼き「南路屋」。ここはひいきにしてるHPで紹介されていて、ずっとおいしそうだなって思っていた。北大の学生が食べにくる店。ミックスブリックス大盛りを注文。ブリックスとはモダン焼きの中にチーズが入ってるものらしい。大盛りはやりすぎたけど、おいしかった。
 「東横イン」すすきの南店、札幌には5店あるが、ここだけ予約が空いてたし安かった。そして、立地が悪かった。部屋を見て驚いたのには、いつもと違い豪華だった。キッチン、クローゼットと洋服ダンスがあった。ユニットバスも床がタイル張りだった。おそらくこれは立地が悪くて潰れたホテルを改装したのだろう。ただ今汚れ物を洗濯中。