びーの独り言

どこいくの?どっか。

2008/08/27(水)年休「旅行⑥」

 今日は朝から雨降りだった。飛び込みでレンタカーを探すために8時に駅に行ったが、駅レンはすでに満杯。事前の調べで飛び込みOKそうなオリックスに連絡。9時半にLifeをGET。さすがに事前に計画を立てておかないと結構な金額を取られる。12時間コースで保険合わせて8000円也。けど、このチャンス、多少の出費はかまうもんか。子供のころから気になっていたことを解決するのだ。出発最初は慣れない車におっかなびっくり。気持ち悪かった。
 最初の目的地は狩勝峠、ここには日本三大車窓であった旧根室本線廃線跡がある。日本新八景でもある。国道38号線を西へ。道中ずっと雨。新得を過ぎて、峠を上り始めると霧が出て、視界が悪くなった。結局、展望台では何も見えず(><)。ある程度予想してたけど、無駄足もいいところ。代わりに、旧新内駅に行った。土砂降りの森の中にSLと寝台車が飾ってあった。私以外誰もおらず。新得そばの館で昼食。
 次に、清水から北へ向かい、鹿追から上士幌へ。ひたすらとうもろこしと甜菜の畑。規模がでかい。どんどん北へ向かうと道は山道になった。やがて上士幌町鉄道資料館に到着。ここは士幌線の資料が展示されている。誰もいないと思いきや、ほかに3台くらい車を見かけたのが意外。知らなかったのだが、ここは糠平駅の跡地だった。さらに北へ向かった。当初予想では人跡未踏のとんでもないとこだと思っていたが、国道は整備されてて快適だった。ただ、辺りは白樺みたいな木がどこまでも続いていて、人家などありそうになかった。幌加発電所のとこで林道へ。私はずっとこの林道が通行可能かどうか気になっていた。昨日Sさんと盛り上がったきっかけは、私が「あの林道って通れますかね」という質問だった。レンタカーだし傷つけたら大変だ、と思いつつも、結局は突入。ここまできてリスクを恐れてはいけない。砂利道を4km進むと駐車場。意外にも何組か来ていた。徒歩で5分ほど林を抜けると急に視界が開けた。ここは糠平湖、そして目の前にあるのはタウシュベツ川橋梁だ。
 タウシュベツ川橋梁は、糠平ダム建設により士幌線が湖底に沈んだものである。この橋が有名な理由に、ダムの水位の上下により姿を現すことにある。また、そのデザインが見事なアーチ橋であり、ローマ時代の遺跡を彷彿させる。私は最初存在を知らなかったが、ここ何年かで意識するようになった。また、昨年のフルムーン旅行のポスターに登場した。あんなとこまでどの夫婦が行くのだろうかとあきれたもんだ。とにかくすごい場所にある。レンタカー借りてまで見に行くのは相当なマニアだ。
 次に更別第5橋梁と幌加駅跡地を回った。士幌線はアーチ橋で有名であり、いたるところに橋が残っている。それをNGO法人が保存運動を進めている。幌加駅の駅舎は痕跡すら消えうせていた。熊が出るというので携帯を鳴らしながら歩いた。
 次に十勝三股駅跡地へ行った。ここは士幌線の終着駅である。士幌線はとあることで全国的に有名な路線だった。糠平から先の幌加、十勝三股には列車が来なかったのだ。これは当時の国鉄が赤字が酷かったので、バスに切り替えたわけだ。「この駅には列車は来ません」という有名な看板があった。十勝三股は木材の搬出拠点だった。一時期には1500人も住んでいたそうな。北海道の駅で一番高いことでも有名だった。それが、木材が必要とされなくなり急速に過疎化した。今では「三股山荘」の人しか住んでいない。何年か前に駅舎が取り壊されたと聞いた。実際、だだっ広い空き地があるだけでどこが駅かわからなかった。草ぼうぼうの空き地。兵どもが夢の跡である。「三股山荘」に寄って夕食を食べた。おばさんがきさくでいろいろと話を聞かせてもらった。17時半出発。
 レンタカーの返却時間が迫っていたが、レンタカーの強みを生かすには温泉でしょ、ということで、急いで幌加温泉に行った。「鹿の谷」という宿、500円。即効で露天風呂に入ったが、めがねがないので何も見えず。めがねは温泉につけたら駄目なんだよな。カラスの行水だった。
 18時出発して一直線に帯広に帰った。20時に返却しなければいけない。80km、約1時間半かかった。北海道らしくぶっ飛ばした。周りは明かりも少なくとても暗かった。うまく指定のGSで給油できるか心配したけど、一発で成功。19時半に返却。車もキズ等問題なし。
 「東横イン」をGET。そのまま「ホテルパコ」の1F炉辺「魚国」へ。ここは昨日のSさんが働いてる店。因みにNさんは13F。こじんまりとした店で、おかみさんの手料理がおいしかった。Sさんとおかみさんと閉店まで話こんだ。途中でNさんの顔も見れた。帯広のいろんな店を教えてもらった。また、機会があれば是非寄りたい。風呂チケットをもらったのでホテルの温泉に浸かった。牛乳風呂があったw。戻ったのは25時。
 新企画のレンタカー、とても刺激的だった。やっぱ考えた。少し金額が張る。けど、ここで行かなきゃずっと行かないだろう。地図を見るたびに行けばよかったと思うのはイヤだ。こういうのこそ趣味に金をかけるってやつですな。初めての地でこんなに楽しいことはなかった。一日中雨が降っていて残念ではあったものの、北海道の人の優しさに触れたような気がしてとてもいい気分だった。帯広は大成功だった。