びーの独り言

どこいくの?どっか。

2008/03/31(月)「実家」

 土曜日朝実家にて親父に言われた。「墓を買った。でも、魂を入れなきゃだめらしい。思ったより金がかかった。年金暮らしで苦しい。お前もちょっと出してほしい。お前も出しておけば安心するだろ。半分の180万円出して欲しい。」、耳を疑った。箕面の山奥に土地を確保したことは知っていた。墓を買うというのもわかる。でも、相談なしでいきなり買っておいて金が足りないから出せとは到底納得しがたかった。こんな高額の買物をしていて金がないなんて。しかも額がでかい。ちょっと温泉旅行をプレゼントとかの次元と違う。墓という飾りのようなものにそれだけの投資?転勤族の私は近くにいることができない。だから金くらい出せよということか。因みに、DQNの弟が同居しているが、店がうまくいってないのか負担はないらしい。圧倒的に腑におちないものを感じて出さない旨を伝えると「わかった」と言われて話しは終わった。所詮引き下がれるような話なのか?言ってみただけっていう印象すら受けた。
 私が就職して、親父は定年を迎えた。親父は元々静かなタイプで、必要最小限のことしか口を開かなかった。就職時にも金銭関係でぶつかった。納得しがたかったが、自分の中で距離を置こうと決めることによって落ち着いた。強引でわけのわからん理屈を押し付けられそうになったとしても、ほっといたので問題はなかった。今回のように金銭的援助を求められると話は別。おそらく誰しも親がいて多かれ少なかれ問題を抱えてると思う。私の場合はたいしたことがないのかもしれないが、自分の親父のことをある程度認めてただけに情けなく思えてショックだった。私の中で親父の像を美化しすぎてたのかもしれない。私が親父と同じ年を迎えたら同じことを考えるのだろうか。年とるごとに気持ちも弱くなって息子にああいうことをするようになるのだろうか。
 墓についてよくわからないので調べてみた。墓は200万円から300万円くらい。魂を入れるってなんだろうか?開眼法要というらしくて、お坊さんへのお布施、飲食、仏具のレンタル、とかがあって葬式と同じみたいだ。因みに世間一般では葬式一式の費用は150万円、飲食は40万円だそうだ。最近は生前に墓を作るケースが多くて、墓ができたらすぐに魂を入れるとか。
 正直、こんなことで心の平和を奪われてしまうなんて。この先ずっと私はあのとき払わなかったんだ、って思って生きていくのか。それか、親父はとんでもない奴だったと思うわけだ。自分がアホなんかって責めたりもするだろう。でも、考えても仕方ない。私もあの親父の血を受け継いでるんだから。