滋賀から帰ってきたときに会社への不信感は相当なものだった。どこにも行きたいって場所はないし、かといって辞めるわけにもいかないし。矛盾した気持ちを納得させるためには、会社は役割を演じているだけである、と思うしかなかったわけ。それでも隊長やキャプテンに本当のとこを言おうとしたのだが、理解されそうな感じではなかった。私が伝えることは私が自慢しているにすぎず、彼らにとっては気分を害する話にすぎないのだろう。何を話せばいいのかわからなくなっていた。思ったことを言っても受け入れられる気がしないし、適当に話をあわせるのはウソをついてるような気がして。逆に私が耳にしている言葉だって、適当に話をあわせられてるだけなのかもしれないと思うと、どこまで信用すればいいのかわからないわけで。今のポジションは同期ＳやＴの方に近いんだよな。
今日、ボート部の新年会だったが、欠席した。ボート部はすっかり代替わりした。いまや立ち位置が微妙。本気で漕ぐわけでもないし、一緒になって騒げるわけでもない。もはや若手にどんな態度で接するべきかわからなくなっていた。会社という枠がある限り、騙しているような気分になるわけで。決定的だったのは、キャプテンの結婚式のときに揉めたこと。以後にもそれを裏付けるようなことがいろいろとあったわけで。潮時だと思った。プライベートな時間を会社関係者と過ごすのがしんどくなった。自分の好きなように使える時間が欲しかった。きっとみんなに助けられてる部分が大多数だと思うし、少しくらい気にいらないことだってあっても許すべきじゃないかと。でも、私は我慢が効かないらしい。演技も苦手なようだ。わがまま言ってるツケがどこかでくるのかもしれないし、どうなるのかはさっぱりわからんが、これが私の選んだ道だ。
