びーの独り言

どこいくの?どっか。

2023/11/24(金)年休「志摩」

 二見浦公園駐車場。ぐっすり寝た。起床は710。起きてすぐトイレがてら夫婦岩を見に行った。昨日は暗くて気づかなかったが、本殿の横をすり抜けて、夫婦岩の近くまで行くことができた。しめ縄のかかった夫婦岩を見てると、なんだか伊勢神宮に行かなくてはいけないような気がしてきた。ここはそういう雰囲気にさせるものがあるなあ。車に戻って、朝食後、昨日のブログを修正。
 825、出発。コンビニでトイレ。840、再出発。今日は海沿いをドライブする予定だった。目的の横山展望台には昨日行ってしまっていたので、特に目的の場所はなかった。昨日があんまりやる気がでなかったのは、近畿を回るのが悪手ではないかと思うからだった。将来的に関西に戻るのなら、置いといた方がよかったかと?
 鳥羽水族館を通り過ぎ、南下するとパールロードという道になった。高度を上げた道路からは、リアス式海岸の入江を見渡すことができた。入江には養殖いかだがたくさん浮かんでいた。
 915、鳥羽市立海の博物館。とても大きな博物館だった。まず10分間の海女さんの説明ビデオがあった。このビデオはよくできていて、海女さんのことがよくわかった。海女さんは全国で2000人いて、その半数が伊勢志摩にいるとのこと。海女さんの文化は日本と韓国にしかなく、ユネスコへの文化遺産登録を目指しているとのこと。海女さんが水の中に潜るのは1回50秒。これを1日2時間続け、1日に80回くらい潜る。1年中潜っているのではなく、期間が決まってる。また潜る場所も決まっていて、禁漁区も設定されている。これらは資源保護のため。昔からの生活の知恵。
 展示は海の生活に関するあらゆるものが説明されていた。白鯨号という潜水艇が置かれていて、中に入ることができた。折れそうな細い梯子を上り、狭い入口をつっかえながらなんとか降りた。中は立つことができないくらい狭かった。閉所恐怖症ではとても無理だろうと思った。
 有名な真珠の話はちょこっとだけだった。こちらはミキモト真珠島が詳しいらしい。鳥羽水族館の横か。まだ行ったことないなあ。
 最後に出てきた木造船のコレクションは圧巻だった。建物の中には所狭しと木造船が並べられていた。木造船の技術は、プラスチック船に置き換えられてしまって、ほぼ途切れたとのこと。プラスチックは環境問題で毛嫌いされているから、またいずれ木造船が復権したりしないだろうか?
 来てとてもよかった。地域のことを理解するには民俗を知るべきだと思っているが、まさにそれだった。すっかりやる気が出ていた。
 1125、鳥羽展望台。残念ながら靄がかかっていた。最近、どこに行っても靄っとしてるような?中国のPM2.5を思い出した。
 パールロードを外れて、国崎(くさき)集落へ。ここは唯一伊勢神宮に鮑を奉納する集落らしかった。小さな漁港を通り過ぎて、どん詰まりまで行くと駐車場があった。歩くと伊勢神宮の鮑の加工場があった。横をすり抜けると山道となった。山道の先はパッと開けて、小さな白い灯台があった。1150、鎧崎灯台。さっきの展望台よりも見張らしはよかった。車で少し移動。1210、老の浜。砂浜の向こうには断崖絶壁が見えた。
 パールロードには戻らず海沿いの小道を走った。相差(おおさつ)という集落で昼食の場所を探した。皆考えることは一緒で食堂は人だかりで、車を停める場所もなかった。うろうろしてるうちに港に出た。ここには海女さんのやってる小屋があった。観光バスの団体が入っていった。近づくと貝を焼くいい匂いがした。ダメ元で行ってみた。
 1225、海女小屋・前の浜相差かまど。海女の格好をしたおばさんたちがバタバタと動き回っていて、大声でああでもないこうでもないと騒いでいた。小屋の中では大きな網でたくさんの貝を焼いていた。おばさんの一人を捕まえて、予約してないけど、入れないかと聞いた。席がないからと断られた。やっぱりダメか。帰ろうとしたら、別のおばさんが、外でいいなら1人いけると言ってくれた。全然問題なかった。
 注文も何もしてないが、二人席に案内された。相席でもう一人はバスの運転手さんだそう。でも、バスの運転手さんは来なかった。別の場所に座っていたらしい。お通しはひじき。その後、おばちゃんがやって来てはトングで皿の上に載せていった。大あさり、いかの一夜干し2切れ、サザエ2、ホタテ2、鰺の干物。味は素材そのもの。自然の味。あっさりとしていた。私の舌は濃い味に慣らされてしまってるのだろう。後から、お餅の味噌汁、うにごはん。うにごはんは元々あんまり好きじゃなかった。お餅の味噌汁は妙においしかった。
 お会計は3850円。すっかり満足していた。何よりおばさんたちの雰囲気が楽しかった。まるで大阪のおばちゃんを激しくしたバージョンだった。海女さんって元気で明るくてたくましい。それがここに来た一番の収穫だった。
 13時半、出発。パールロードに戻った。1345、面白展望台。景色はこれまでと同じでつまらなかった。トイレに寄る意味しかないなと思ったら、おならが出た・・・やっちまった。油断だよなあ・・・。
 志摩と言えば牡蠣も有名。まだ牡蠣は食べてなかった。的矢集落へ。14時、的矢かきテラス。思いきって生牡蠣5個を注文。1880円。生牡蠣は相当久しぶりだった。大好物だけど、高騰してから手が出せなかった。そして、入院してからは貝類はもってのほかで、生牡蠣は特にまったく手が出せなかった。
 久しぶりの生牡蠣。思ったより小ぶり。それでも5個なんて夢のよう。まずはレモンで。海のミルクを想像してたが、ちょっと臭みがありミルクさも足りなかった。季節要因か場所の違いか?でも、これでも充分おいしかった。これはあまりにも贅沢過ぎた。今後の人生でもうこういう機会はないかも?
 1440、的矢湾展望台。的矢湾大橋通が一望できた。
 1510、安乗崎灯台。16時、大王埼灯台。1640、麦埼灯台リアス式海岸だけあってこの辺りは灯台が多かった。安乗崎灯台、大王埼灯台は登れる灯台だった。安乗崎灯台は登れたけど、大王埼灯台は間に合わなかった。
 志摩半島の先端を目指した。昨年の佐多岬のような地の果て感があった。まさかこういう旅行の展開になるとはまったく想像もしてなかった。1710、御座白浜海水浴場。日が暮れて暗かった。
 昨日に引き続いて、伊勢に戻ることにした。汚れたので風呂に入りたかった。ここにスーパー銭湯が一軒あれば人が来ると思うんだけどな?
 1840、二見浦公園駐車場。今日こそは夫婦岩のライトアップを見たかった。別に光量抑え目でたいしたことはなかった。
 1920、めん処政成。昨日と同じお店。何も考えなくていいから楽だった。まさか席が埋まってるとは?伊勢鍋焼きうどん大盛。昨日の味噌煮込みもそうだけど、味が優しいんだよなあ。
 2035、伊勢・船江温泉みたすの湯。昨日と同じ温泉。湯上がりにブログを打った。
 2240、出発。道の駅に向かうためにまた志摩の方へ。2320、道の駅伊勢志摩。駐車場の半分は閉鎖されていて、まさかの満車orz。酷い。
 2340、横山展望台。トイレがあるのをチェックしていた。ヤンキーがいそうでイヤだったが、誰もいなかった。寝る前に展望台に行った。石段は真っ暗で不気味だった。スマホを懐中電灯代わりにして足元を照らした。展望台からの景色は、海岸線は見えなかったけど、漆黒の闇に浮かび上がる夜景はとても美しかった。空にはオリオン座。思い出に残る印象的な景色だった。
 伊勢志摩は伊勢神宮鳥羽水族館しかないと思っていたが、誤解していたことがわかった。志摩の海岸線はどこも美しくて、海産物はとても美味しかった。志摩はどこも集落が発達していて、あちこちにホテルや旅館が建っていた。ここは一級品の観光地だった。まだ半分しか回ってない。明日が楽しみだ。