びーの独り言

どこいくの?どっか。

2022/11/19(土)「京都」

 5時半、起床。昨日眠くて書けなかったブログを打った。だんだんこの部屋が自分の部屋みたいに思えてきた。もし、京都で独り暮らしするなら、を擬似体験してるみたいだった。ブログを書き終わるまで時間がかかった。850、遅めの出発。
 今日は京都国立博物館に行くつもりだった。特別展で「茶の湯」をやっていた。この展示には国宝がたくさん出るようであり、国宝マニアとしては見逃せなかった。当初、紅葉とどちらかを選択する必要があったが、昨日までで紅葉には充分満足していたし、幸か不幸か思ったより紅葉してなかった。
 今まで断片的には茶の湯に触れる機会があったが、全体像はよくわからなかった。一度茶道とはどういうものかを勉強したかった。
 四条烏丸から博物館までは行きにくかった。歩いて三日連続の四条大橋建仁寺の横を通って、東大路通へ。939、東山安井からバスに乗り、博物館三十三間堂前まで。
 950、京都国立博物館。特別展「茶の湯~京に生きる文化」のみの開催で1800円。勉強のため音声ガイド650円を頼んだ。人が多かった。特に女性が目立った。前に大阪のお茶の展示を見に行った時もやたらマニアックな人が多かったもんな。
 茶は奈良時代に中国から日本に伝わり、鎌倉時代禅宗を伝えたことで有名な栄西が日本に抹茶を飲む習慣や茶道具を伝えた。禅宗の元でいろいろな作法ができて、武士にも受け入れられた。織田信長豊臣秀吉は政治利用した。当初は中国や朝鮮から輸入した茶器を使っていたが、千利休が身近なものを使った「わび茶」を始めてから茶の湯の文化が庶民に下りてきた。古田織部はひょうげものと呼ばれる個性的な変わった茶道具を使った。江戸時代には文化が庶民に広がり、明治時代には学校で教えるようになった。
 国宝はたくさんあった。帰ってからリストを数えると11品もあった。今回は後期にあたって、前期にはもうちょっとあったようだ。お茶関連の国宝って結構あるんだな。中国から伝わったものでも結構国宝になっていた。
 国宝と書かれるとじっくり見てしまう。美術は皆がいいと思ったものをいいと言うゲームみたいなところがある。いいと思えばよくも見えてくる。多分表示が間違ってても気づかないだろう。
 書物なんかは字が書いてるだけ。書いてる内容が大事。エポックメイキングな作品も指定されてるかもしれない。そのうち時間が絶てば、現代の娯楽も国宝になるのかもしれない。
 茶碗とかを見てると「なんでも鑑定団」の世界だった。あの番組がもたらした美術に関する教育的な影響は莫大であると思う。
 1310、博物館三十三間堂前からバスに乗り、京都駅前下車。1335、「新福菜館」の行列はいつもより長く感じた。紅葉を見に来た人が多いのかもしれない。並んでる間はずっとブログを打っていた。いつもの肉多目麺多目、チャーハン。1410に席に案内されて、すぐにチャーハンが出てきたので食べ始めた。本当はラーメンから食べたかった。いつもギリギリ食べられる量なのだが、今日は無理だった。1425、撤収。京都駅前に座って休憩しながら、昨日のブログを修正した。
 1519、京都発の奈良線で隣の東福寺駅まで。駅からはたくさんの人が降りて、同じ道を歩いた。たくさんの警備員が交通整理をしていた。受付は16時終了で、16時半閉門だったので、急いで歩いた。塔頭寺院も気になったが、時間的に無理だった。
 臥雲橋には橋の上から写真を撮ってる一団がいた。谷間の洗玉澗(せんぎょくかん)にはたくさん赤いもみじがあった。もみじの向こうには通天橋があり、真ん中のデッキにはたくさんの人たちがこちらに向かって写真を撮っていた。
 1535、東福寺。2回目。行列していた。1000円。まずは洗玉澗のもみじから。きれいだったけど、この3日間で散々見てきたので、メインの通天橋を先に行くことにした。
 通天橋にはあっけなく到達した。デッキはめっさ混んでるように見えたが、昨日の清水寺に比べれば大したことはなかった。相変わらず目の前でカップルが2人で写真を撮ってるのを見てイライラした。通天橋からの景色はまあまあだった。もみじの林を見てもなんか現実的にピンと来なかった。遠いんだよなあ。それにもうちょっと赤くなって欲しい。順路に従ってると、すぐに出口だった。洗玉澗のもみじに戻ることは諦めた。
 方丈庭園は500円。1回見てるから大したことなかった。損した!
 裏の塔頭寺院が特別公開されているから行こうとした。国宝の偃月橋を渡ったら、向かいから来たおばあさんが「もう閉まりましたよ」と言った。
 1634東福寺発で京都駅まで。京都駅でお土産物を探してたら、ますのすしを見つけたので思わず買ってしまった。近鉄東寺駅まで。ますのすし用の醤油を「フレスコ」で探したが、大きいのしかなくて、隣のセブンイレブンで小さい醤油を買った。
 1750、東寺の大行列に並んだ。どこが入り口かわからないくらい並んでいた。18時から開門だった。並んでる時にライトアップされた五重塔が美しかった。1915に中に入れた。1000円だった。
 人だかりのあるところに突っ込んでいっては写真を撮るを繰り返した。一ヶ所やたらと人がいるところがあり、一番有名な撮影ポイントだった。池には五重塔がリフレクションした。清水寺よりは余裕で撮れた。出来に満足した。
 講堂で立体曼荼羅を見た。ライトアップで気持ちが高揚してたので、心の中に極楽は現れなかった。それとも高揚すらも一時的なものと考えて落ち着かなければいけないのだろうか?特別に拝観だからかこれまで入ることのできなかった仏像の後ろ側にも入ることができた。
 金堂の方はなぜだか大行列となっていた。有名な立体曼荼羅は行列してないのに?並ぶ気が起こらずスルーした。1910、撤収。
 京都駅まで歩いて地下鉄で四条駅まで。帰ってベッドに寝転がったら何もしたくなった。この3日間疲れたなあ。風呂に入ろうとしたら水風呂にwwww。外国だったらよくあるみたいだが、ここは日本だぞ?フロントに電話。まもなく一昨日に受付してくれた女性がやってきた。「皆が一斉に使うと水になるんですよ」。イヤイヤ、そうじゃないでしょ?「しばらく待ってください」。こんなんすぐ無理でしょ?週末の特別料金8000円でこれ?そりゃ評価は低くなるわ。お陰でブログを書く気になった。
 今日も頑張った。もうもみじは充分過ぎるほど見た。思い残すことはない。明日はゆっくりしよう。