びーの独り言

どこいくの?どっか。

日本国紀

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 この本は、2019年の退院後すぐに大学友人Sから勧められた。著者の百田尚樹のことは「永遠のゼロ」「海賊と呼ばれた男」などで気に入っていた。2019年のGWに読んだが、無理があったのか帯状疱疹が出てしまい再入院となった。
 この本では日本の歴史を紹介している。最初から最後まで日本が素晴らしい国であることを主張している。それがこの本の目的であると断言できる。
 日本の歴史を網羅しており、とても読みやすくて面白かった。その反面、ちょっと薄っぺらくて偏ってるような気がした。あと特徴的なのは、ことあるごとに朝鮮と比較していることであった。百田尚樹が朝鮮が嫌いなのでこのような記述を挟むのだろうが、わざわざここで言及する必要はないように思えた。ただ読み物としてはそのことが強烈なアクセントとなっていた。
 現代に近づくに連れて割くページ数が多くなった。とにかくマスコミのダメさ加減を歴史的経緯から詳細に説明している。またアメリカの植え付けた自虐史観を批判している。そんなことはわかってるつもりだったが、それ以上にショッキングな内容になっていた。確かに小学校ではひたすら反戦教育を叩きこまれた。あれは教師が生徒を戦場に送り込んだ反動だと思っていたが、遠因としてアメリカの洗脳があるのか?
 この本は3回くらい通しで読んだ。何度も読みかけては、中断して、最初に戻るを繰り返した。長い期間かけて読んだのは、いい本だったから、記憶に定着させたかったからである。よくも悪くも情報量が多くて、知的好奇心を刺激された。