びーの独り言

どこいくの?どっか。

受験脳の作り方

受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)

受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)

 臭気判定士講習のときに脳の仕組みが出てきて、あれだけ読んだ池谷先生の内容を忘れていることに気づいた。この本は題名の通り、高校生に向けて書かれている。読みごたえには期待してなかったが、思い出すにはちょうどいいかと。この本では記憶のメカニズムを解説し、どのような勉強法が有効かを提案している。
 脳は生きていくために必要な知識を覚え、それ以外は忘れるようにできている。知識を覚えるには、何度も入力すればよい。こうすることにより脳が必要な知識だと思いこむようになる。また口に出したり文字で書いたり出力することも大切である。そうすることによりさらに記憶を強化することができる。
 記憶には3種類ある。知識記憶は歴史で覚えた年号のように丸暗記しなければならないので忘れやすい。経験記憶は自分の経験に基づくものだから忘れにくい。方法記憶は自転車の乗り方のように一度覚えたら忘れにくい。何かを覚えておくには知識記憶を経験記憶や方法記憶にしてしまえばいい。例えば、語呂合わせにするとか、紙に書きまくるとか。
 あとは夜に勉強しておけば、寝ている間に脳が知識を整理してくれる。面白いと思って積極的に勉強するのもいいらしい。
 2ヶ月半かけて4、5回読んだ。2ヶ月半もかかったのは、別にこの本が重要だからとわけではなく、たまたま頭が回らなくて何も読む気が起きなかったのと、臭気判定士の勉強が重なったから。こんだけ長い時間をかけていると、この本とは不思議な縁があるのではと思ってしまう。蓋を開けてみれば、いつもの内容だが、池谷先生の本はいくら読んでも飽きないから不思議だ。