びーの独り言

どこいくの?どっか。

2022/04/30(土)「倉吉」

 GW2日目。615起床。早く出かけたかったのに不覚にも朝食を頼んでいた。6時半にフロントに降りていくと645からと言われたorz。速攻食べて7時出発。地面は濡れていて外は曇っていたが、日差しが出てきそうな感じだった。
 今日の目的地は倉吉だった。倉吉は電車で通過したことはあるが、観光したことはなかった。倉吉には気になるものがあった。
 国道178号線で山越え。途中から山陰近畿自動車道の無料区間。佐津ICから終点新温泉浜坂ICまで。途中、餘部にある山陰本線のコンクリート橋が見えた。しばらく国道178号線の後、再び山陰近畿自動車道の無料区間。居組ICから東浜IC、一瞬で終わった。
 810、JR山陰本線東浜駅。この駅には小学校の臨海学校で来たことがあった。砂浜から民宿に帰る時に、ホームの駅名票に「東浜」と書いてあった。今の駅舎はクルーズトレインが停車するため、おしゃれに改装されていた。田舎には不釣り合いな雰囲気だった。ギャップを狙ったのかもしれない。駅から海の方を見ると、民家の間から海が見えた。この駅の見所の一つだった。
 海に近づくと、波の音が聞こえてきて、海が見えると強く潮の匂いがした。日本海特有のどんよりした海は青い空に続き、柔らかな春の日差しが射し込んでいた。海には結構な波が立っていた。これでは泳げないと思った。砂浜の手前にはロープが張ってあり、砂浜に降りることはできなかった。砂浜を見渡してみても、まったく何も思い出せなかった。ただ遠くに見えた岬だけは見覚えがあるような?
 東浜から海沿いの道を行くと、海沿いの崖っぷちを行く道となった。スケジュールの都合上高速を使わざる得ないが、その中でも海岸線を楽しめたのはよかった。
 再び近畿山陰道の無料区間。浦富ICから終点の福部IC。途中で鳥取砂丘という案内があったが、ちょっと悩みつつもスルー。そういや臨海学校では鳥取砂丘に行ったよな?
 鳥取市内を進み、国道9号線へ。今度は山陰道の無料区間があったが、逃してしまった。そのまま国道9号線。これが海沿いの広い道でなかなかよかった。山陰本線もそうだが、アップダウンがあり、高台に上った時は、遠くまで海岸を見渡せて圧巻だった。
 山陰道の無料区間。瑞穂宝木IC(多分)から泊・東郷IC。後は道なりに行くと、JR倉吉駅に着いた。倉吉駅は町外れなので、中心部に向かった。
 倉吉駅からはかつて倉吉線が分岐していた。廃線跡を探すと、今走ってる道の歩道が不自然に広かった。一発で見つかった。
 1005、明治町観光駐車場
駐車場。無料。1010、倉吉鉄道記念館。ここは打吹(うつぶき)駅の跡。打吹は倉吉の中心部に位置していた。施設は無人でセルフで電気をつけて見学するスタイル。ほとんどの展示は倉吉線の現役当時の写真だった。
 歩いて白壁土蔵の通りへ。小さな川に沿って白壁の土蔵が立ち並んでいた。土蔵って見た目だけで、それ以上なんかあるわけじゃないんだよな。倉敷や飛騨古川もこんな感じだし。
 1105、土蔵そばで土蔵そば。2段の重箱にそばが入っていて、一緒にネギ、トロロ、うずら卵が添えてあった。そばつゆをかけて食べた。なかなかおいしかった。
 倉吉を選んだ理由の場所に向かった。途中で廃線跡をロストした。車だとよくあること。
 目的の泰久寺駅跡手前で、築堤を発見。しかも、レール付き。キャー( ☆∀☆)。レールは普通回収されるので(高く売れる)、レール付きは珍しかった。1230、泰久寺駅跡駐車場。
 まずは、手前の方に戻って、レール付きの築堤を歩いた。よく晴れた空に緑の絨毯のような築堤が続いていた。枕木を踏んで歩いた。もうこれだけで充分大満足だった。
 駐車場に戻り、いよいよメインイベント。築堤の反対側へ。こちらにもレールがあった。レールの横には歩道があった。レールは民家をかすめ、その後で小さな橋になった。橋は外されていたが、横の道を歩くことができた。
 橋の先は、人家の庭のような広場になっていた。そこには自販機と簡易トイレとガチャガチャがあった。ガチャガチャは記念切符だった。そして、泰久寺駅のホームがあった。駅舎はなかった。ホームの長さは2両分。駅名票も残っていた。よくぞ残してくれたもんだ。
 先を進むと、周りは木に囲まれていて、緑のトンネルの中をレールが続いていた。もうこれだけでとても美しい景色だった。カーブを曲がると、竹林が現れて目的のものが見えた。レールの間に生えている2本の竹。ここが日本一美しい廃線跡だった。巷で話題であり、はこくろさんも訪れていた。
 竹林が嵐山みたいにちゃんと整備されていて、なおかつ線路の間に竹が2本というのが絶妙だった。多すぎもせず、少な過ぎもせず。1本でも、3本でもダメだったろう。また本来なら生えるはずのない線路の間に生えていることも廃線になってからの時間経過を表しているようでポイントが高かった。
 ただ2本の竹の根本は竹ひごで作ったネットのようなものに覆われていた。近くに看板があって「養生しています」と書かれていた。マジか!そんな人工物を置いた瞬間に廃線の雰囲気がぶち壊しやん!一瞬、あの竹ひごを外したくなった。悪いことをする撮り鉄の気持ちがわかるような気がした(犯罪です)。しかし、どうしようもなかった。ここは未来のためと自分に言い聞かせるしかなかった。
 先を進むと、切通となり閉鎖されたトンネルで行き止まりとなった。これは織り込み済み。
 日本一美しいなんて言い過ぎだろと思っていたが、もしかすると本当に日本一かもしれない。私の好きな緑の中にさらにレールが加わるのだから、もうたまらなかった。見に来て大正解だった。
 車で一つ先の終点山守駅跡を目指した。1350、山守駅跡。まさかのソーラーパネル。よく廃線跡ソーラーパネルを見かけるが、廃線の雰囲気にまったく合わない。景観の破壊。とても残念だった。この駅の周りは民家がわずかに点在する程度。よくこんなとこに延伸しようと思ったもんだ。
 今日の日程が終了したが、たくさん時間が余ってしまった。倉吉駅の方に戻って、1450、鳥取二十世紀梨記念館なしっこ館。建物のバカでかさに圧倒された。鳥取の梨にかける気合いを見せられてるようだった。梨の食べ比べがあった。愛宕、王秋、新雪。確かに微妙に食感、甘さ、ジューシーさなどが異なった。ここにはこれでもかというくらい梨に関する説明があった。黒斑病への取り組みは特に熱かった。鳥取は傾斜地が多くて普通の作物は難しいとのこと。鳥取にとって梨が生命線であることがよくわかった。
 17時、ホテル斎木。昭和のホテルだが、設備は揃っていた。喫煙ルームしか空いてなくて、たばこの臭いがきつかった。
 近くのスーパーに買い物に行った。「マルイ」。なんか引っかかるなと思ったら思い出した。多分そう。
 今日も昨日の撮高ほどではないが、よく頑張った。本当はもう少し詰め込めたけど、それは結果論。昨日今日で少し疲れてるかも。明日と明後日は余裕があるので少しペースを落とそうかな?