びーの独り言

どこいくの?どっか。

2022/04/16(土)「鞍馬」

 6時半起床。8時半出発。車で京都に行くことにした。京都はバスやタクシーが乱暴だというイメージがあり、車で行くのは避けていたが、奈良である程度運転に自信が出てきたので、もうそろそろ大丈夫だろうと判断。今回は、高山寺のある三尾エリアが目的だった。それは明日行くことにして、今日は鞍馬寺から貴船神社に行った。このコースは大学友人Sと明日香で知り合った人のお勧めだった。
 国道1号線を京都へ。逢坂山でいつか見た日本人が作った最初の鉄道トンネル。それから京津線と合流。国道からの目線は新鮮だった。
 山科の手前で三条通りへ。なんでこんなとこが三条なんだと思いつつ、そのまま行くと、ここは京津線の旧線だと気づいた。昔、琵琶湖疎水を歩いた時に来たことがあった。それから後で、この不自然に広い道路に路面電車が走っていたことを知った。御陵を通過した。ここはAさんがミープルに行く時に車を停めていた場所。実際に通って見ると、ここに停めていた理由がわかったような気がした。
 白川通を北上。グーグルで大体の道を確認しながら、前の車についていった。そのうちバスがやっぱり邪魔だということがわかった。乗りたい時にはなかなか来ないのに、道路にはたくさんのバスがいた。まるでドライブゲームでぶつかったらダメな敵キャラのよう。でも、噂で聞いた荒い感じではなかった。バスのせいか二車線のうちの左車線は空き気味だった。
 北山通りを進むと、鞍馬までの案内が出て来て、そこからは一直線だった。細い谷筋に川と叡山電車。どんどん山に入った。鞍馬着。コインパーキングがあるとの情報通り、500円のとこをゲットした。
 10時半、鞍馬寺。今まで鞍馬寺に来なかったのは、新興宗教に乗っ取られたイメージだったから。後輩Oによれば、手を繋いで円陣を組んでグルグル回りながらUFOを呼ぶらしかった。
 入場は200円。安い!いきなりケーブルカー。すっかり存在を忘れてた。これまた200円。ケーブルカーは20分おきの運行で、1040発に乗ろうとしたが、満員で乗れず。11時発に乗った。他のお寺と違い若い女性が多かった。ケーブルカーの写真を撮りたかったが、恥ずかしくて勇気がなかった。ケーブルカーは山の中を上がっていくだけで、特に面白さはなかった。降りてから写真を撮った。
 まず多宝塔の前で桜が咲いていた。皆さん写真を撮っていた。
 本堂は現役という感じ。ご本尊は見えなかった。いない?
 1120、霊宝殿。200円。入口に貼ってるポスターの文が長文だった。源氏物語に出てくる寺が鞍馬寺かどうかを検証していた。文章があまりにも長くてくどくて途中で読むのを諦めた。
 1階には岩とか虫とかの標本が展示されていた。鞍馬寺自体が自然園を謳っているらしい。説明は詳しかったが、まったく頭に入らなかったのでパス。大体観光に来て、誰がこれを見たいと思うのだろう?
 2階には源義経についてのポスターを貼っていた。源義経鞍馬寺に10年間住んでいたことが知られている。この説明がまたまたねちっこい文章で読むのにパワーを要した。とにかくどれも、最初の方に宇宙のエネルギーがとか、厨二病的なヤバい宗教臭を漂わせていた。途中で読むのを放棄。ここには他にも展示物がガラスケースに入ってた。チープそうな感じで適当に見てたら、いきなり国宝が。そっからは何の気なしに国宝がポンポンポンと置いてあった。鞍馬寺の実力を見た。
 三階には仏像があった。目玉は国宝の毘沙門天三尊像。右手で覗き込むようなポーズをしていたのが珍しかった。因みに、鞍馬寺毘沙門天像は、左手に宝塔を掲げるのではなく、腰に手を当ててるのが特徴であるが、ご本尊はそうではなかった。ここでは聖観音像が目を惹いた。秋篠寺の伎芸天と並ぶくらい美しくて印象的だった。
 1220、山道を奥の院へ向かった。ここはハイキングコースになっていて、奥の院から貴船神社に抜けられた。木立の中に上り階段。最近このパターンが多い。歩きながらずっと仕事のことが頭から離れなかった。せっかく、自然に囲まれてていい環境なのに、風も音も感じることなく、考え事しながらただザクザクと歩くだけだった。重症だな。
 サミットを迎えると、後は長い下り階段だった。1240、奥の院。ただの無人のお堂。
 13時、貴船神社着。まずは腹ごしらえ。「でんべ」でそば御膳。高いと思ったが、出てきたものは値段相応だった。
 1345、貴船神社本殿。別に文化財があるわけではなく、小さな神社だった。ただどことなくおしゃれな雰囲気だった。
 14時、中宮イワナガヒメを祀っていた。イワナガヒメは、古事記日本書紀に登場する。ニニギに嫁ごうとしたら醜いので帰されてた。この出来事のために、天皇は神なのに寿命を持つことになった。美しいヒメが数多く登場する中で異色の存在。今ならコンプライアンスもんである。
 1415、奥宮。元々は神社はこっちにあったらしかったが、水害で移転したとのこと。社殿は新しく、特になんとも。
 川沿いに沿って、叡山電車貴船口駅を目指した。ひたすら下り。紅葉が春の日射しに照らされて、緑色がとても生命力を感じさせた。人は光に希望を見いだす存在だと思う。
 15時、叡山電車貴船口駅。1515、鞍馬行きで一駅だけ乗車。2両に3人だけ。一人はキャリーバッグを持ってかぶり付きに立っていた。同業者か?私も立って左右の景色を見ていた。ガラガラの車内で3人中2人が立っているw。コロナで観光客が減ったのなら、叡山電車は大丈夫だろうか?
 15時半、車に戻った。宿に向けて出発。宿は嵐山の北にある高雄。堀川通りを南へ。鴨川沿いは河川敷が公園になっていて、春の陽気が気持ちよさそうだった。金閣寺からいつかの道を仁和寺まで。
 16時、旅館やまざき。山の中だと思っていたら町の中だった。チェックインまで2時間もあったので、車で仁和寺横のコンビニまで行って買い出し。戻ってきてから、ずっと車でブログを打っていた。眠くなったのでリクライニングして寝てた。
 18時、チェックイン。部屋は和室。明日香の「若葉」と似ている。旅館って和室は好きなんだけど、音がだだ漏れでトイレと風呂が別なのがなあ。夜中に一度トイレに起きるので不便だ。ここは風呂でなくシャワー。知らんかった。残念。部屋は国道162号線に面していて車の音がうるさかった。京都の割に安かったわけだ。
 今日は鞍馬寺貴船神社に行った。精神状態がよくない状況での訪問となって残念だけど、それも旅なのかもしれない。お寺に行けたことはもちろんだけど、京都市内でも運転は問題なかったことと、貴船神社の近くで見た青紅葉が美しかったのが印象的だった。