びーの独り言

どこいくの?どっか。

2021/09/23(木)「納車」

 今日は納車の日だった。しかし、仕事が暗い影を落としていた。思いきって車買っちゃったけど、本当によかったのか?いつまで滋賀にいるかわからなくなってるし、無駄になりはしないかと?ワクワクした感じは微塵もなかった。
 16時、石部駅にディーラーの人が迎えに来た。ディーラーに着くと、右にある商談スペースではなく、左の方に案内された。そこはガラス張りの小さい部屋になっていて、私のと同じ色の車が展示されていた。あれっ、と思って、良くみると後輪に傷があった。私の車じゃん。ビックリした。テンションが上がった。これが私の車になるんだな。思わず持ってきたカメラで写真を撮った。車の前にはサインボードも用意されていて、私の名前と日付が書かれていた。ちょっと恥ずかしかった。
 任意保険の手続きをして、各種事務的な説明を受けて、車のボタンの説明を受けた。前のカローラとは雲泥の差だった。キーはドアのボタンを押して開閉した。キーレスエントリーすら使わないのか?エンジンをかけるにはキーを差すのではなくボタンを押した。サイドブレーキは左足で踏むようになっていた。ライトにはオートがあった。複雑な安全装置がたくさんついていた。もはやエアバッグやABSなど当たり前過ぎて説明もなかった。ETCも標準だった。
 最後に整備の人が出て来て名刺をもらった。なんで整備の人がと思ったら、「おめでとうございます」と小さな花束をもらった。私は、別にめでたくはないんだが、と思った。花にいたっては、これも経費だろうな、と思った。でも、私の人生で花束をもらうことは初めてだし、今後ももらうことはないような気がした。小部屋の透明な蛇腹が開けられて、外に出られるようになった。カメラで記念撮影までしてくれた。中古車を買っただけなのに、人生の華やかな一頁みたいな演出があるとは思わなかった。結婚式をしたことがない私にとって、これが結婚式の代わりかと思った。
 車に乗り込み、窓を開けて、店員さんに挨拶して、走り出した。目の前の国道1号線に出るのに難儀した。合流してしまえば、ギクシャクしながら走った。軽なので踏んでもパワーがなかった。こんなにもパワーがないのかと思った。おっさんにはちょうどいいのかもしれない。
 そのまま約束してたAさんのアパートに行った。18時頃、Aさんのアパートに到着。Aさんに電話した。Aさんは車を見るなり、さかんにいいなあを連発した。Aさんから餃子の王将を提案されたので、貴生川の天理スタミナラーメンを勧めた。三雲駅から山側の三雲トンネルを抜けて、その先に天理スタミナラーメンがあった。
 ここの天理スタミナラーメンには15年前に1回来たことがあった。また昨年、近鉄奈良駅の天理スタミナラーメンに行ったことがあった。あの時、おいしかったのでまた食べたかった。久しぶりのラーメンは思ったより美味しくなかった。店によって違うのだろうか?
 帰りは、昔住んでたアパートを探したが、よくわからなかった。西友の横を通って、懐かしい平和堂の横のサイゼリヤのとこを通って国道1号線に出た。Aさんは「こっちの方が栄えてるやん」を連発していた。昔から栄えていたが、それにしてももっと店が増えていた。
 どうせなので下田の方に行ってみた。相変わらず何もなかった。こんなとこを夜な夜なよくも走っていたもんだと思った。ダイハツの先で折り返した。
 Aさんとずっとしゃべりながら運転してたので、運転の怖さはなくなっていた。Aさんと別れて、アパートの駐車場に入れた。駐車の向きは苦手な方だった。そのうち慣れるだろう。
 花束の写真を撮って、紙コップに生けた。すさんだ心が明るくなるようだった。ネットで調べると、花びらが赤くて白で縁取りされているのがカーネーション、深紅の小さい花はバラ、ピンクの小さい花はハイブリッドスターチス。部屋に花を飾るなんて考えもしなかったが、心を上向きにするのにアリなのかもしれない。