機器の移設は東京が窓口となって進めている。窓口は3人である。
Sさんは、当初持って行かないと思った年期の入った機器で、勝手に話を進めていた。そしてこっちの全部まとめて運ぶ作戦を反故にした。どうやらYさんによると、今回の強引な進め方は過去にもあったそうで、ひんしゅくを買っていたらしい。事前にそれを知ってたら結果が違っていたかもしれない。既に置場所も確保していて、来週メーカーがばらしてトラックで運ぶことになっている。承認も悪代官の判子はいらなさそうだった。
後輩Sは先週こちらに出張してきて、仕事を引き継いだ。「仕事が忙しすぎるけど、残業できない」と嘆いていたのに、本来ならやらなくて済むはずだった仕事が降ってきた。3人の中で唯一メールで連絡してきていて、あまり進んでなさそうな感じであった。
後輩Mは以前同じ課で、遅刻してきた時に怒ったら、こちらが査定下げられたという因縁の相手だった。火曜日に電話がかかってきた際には、何もなかったかのようなやりとりに戻っていた。MもまたSさんのとばっちり組だった。場所はない、ガスの工事はいる、という惨憺たる状況だった。
今日、見積もりが予想を大幅にオーバーして、悪代官の承認が必要となったそうだった。この装置、比較的新しいけど、使い道がなかった。使い道がないものを、新しいという理由で承認してもらえるだろうか？これは新部長も許してくれないだろう。ただ簿価があるからどうかというところ。
毎日、電話やメールに対応してたら時間が取られてしまう。来週は本格的に備品の箱詰めをやらなければいけない。泣いても笑ってもあと1週間。
