23時に寝た。2度トイレに立ったが、6時半までぐっすり寝た。
ちょこちょこと部屋の片付けをした。何があるのか、何が必要なのかチェックした。
Kさんの奥さんから電話があった。フリーダイヤルの白血病相談室に電話したらしい。内容を聞いたが、何も解決になってないように聞こえた。それから外来の時に移植の先生を怒らせたらしい。あの温厚な先生を？まあ不思議じゃないな。最後に旦那さんが電話に出た。「家内が電話して申し訳ない」と思ってそう。お金がないならこんな長電話は止めた方がいい。少なくとも外来のついでに寄れば無料なのに。それとも何か無料のプランを使ってるのかな？この人いつも周りを暗くするけど、結構図太いと思うから心配はしていない。
16時にTさんが焼肉をやりに来た。クッションがなかったのでホームズに買いに行った。カセットコンロを置く小さなちゃぶ台も買った。セブンイレブンに寄ってレタスサラダとおにぎりを買った。
17時焼肉スタート。ベランダに続く窓を開けて、窓を背にしてTさんが座り、ちゃぶ台の反対側に私が座った。ちゃぶ台の上にこないだ買ったカセットコンロを置き、煙が少なくておいしく焼けるという鉄板をセットした。ちゃぶ台の横にはカーボンヒーターを置いた。意外と暖かかった。まずはオールフリーで乾杯。ノンアルコールビールを飲むのは初めてだった。麦味のジュースみたいで美味しかった。トップバッターは今回メインの三田豚だった。Tさんが鉄板の上に豚肉を置くと、バチバチと音を立てて油が飛び跳ねたが、すぐに収まった。触れ込み通りほとんど煙は出なかった。焼いた肉はハーブ岩塩でいただいた。こないだと同じ風味だったが、こないだより断然旨かった。さすが焼きたては違った。続いて業務スーパーで買った牛タン。塩こしょうにポッカレモンでいただいた。弾力性があり仙台の牛タンに肉の味をつけた感じだった。でも、私が求めているのは山形「かかし」や塩釜「ぐら」なんだよな。あれらはもっと柔らかくてもっとジューシーでもっとさっぱりしてた。3つ目はやはり業務スーパーで買ったいちぼ。初めて聞いた。T-ボーンの上の希少部位でなかなか売ってないらしい。そしてとても高かったとのこと。見るからに美味しそうだった。カルビとロースの中間の脂量で、その脂はさっぱりしていた。美味しかったが、コストパフォーマンスはその場で口にできるほど悪かった。ロースで十分という結論に達した。Tさんによれば試してみることが大切とのこと。最後は神戸ポーク。神戸豚？どこで買ったかは知らない。焼肉用ではなくお好み焼きに入ってるような薄切りだったのであんまりだった。Tさんも肉厚が大事と言っていた。
まさか自分の部屋で焼肉をやるとは夢にも思わなかった。私からやろうとなんて絶対言わないし、そこまで推してくるする人もいないだろうし。そもそも自炊道具すら一切持っていなかった。それがTさんの手にかかれば、包丁もいらず手際よくあっという間だった。本当に本当に本当に驚くことは、Tさんは抗がん剤で味覚がおかしくなっていて肉は苦くて食べられないことだった。車の送り迎えをしていただくだけでも信じられないのに、なんでここまでやってくれるのだろうか？人と人の付き合い方を徹底的に教えられているような気がした。私もこういうことが当たり前にできるようになりたい、というかならなければいけない。そして、Tさんは焼肉セットをそのまま置いて行った。次は鍋のようだ。
帰りはお互い名残惜しいのかKOHYOに寄った。いつものハンバーガーは売り切れていた。餃子と酢豚と唐揚げを買った。後で考えれば、KOHYOに行くのはこれが最後だったかもしれない。
20時半に病院に到着した。エレベーターの前でYさんと遭遇した。帰って来た感じがした。
部屋には新しい人が入ったみたいだった。看護婦さんが検温にやって来て出てった後に、比較的大きな声が聞こえた。「8時以降は静かにして下さい」。看護婦さんとしゃべったらダメなのか？8時って何？勝手にルール作るなよ？めんどくさい奴が入ったなと思った。なんで入院患者にはこんなわがままな奴が多いんだろう？人に注意する前に明らかに筋が通ってないことすら理解できないのか？あと3日で退院だから「すんません」と言うに留めた。時間区切る奴に限って昼間うるさかったりするんだよな。そのうち看護婦さんに言っておくか。
22時半に洗面所に行ってもIさんはいなかった。ブログを打ってると23時過ぎにIさんが現れた。Iさんの話はとても面白い。途中からOさんが加わった。このパターンどこかで見たような。おしゃべりは25時まで続いた。ブログを打ち終えたのは26時だった。
