昼間全然眠れなかったのに起きたのは0時半だった。本格的に不眠症が始まったのかもしれない。いつものローソンで、糖質ダイエットの本を立ち読みして時間を潰した。真夜中から明け方にかけての時間は、やりたいことが進んだ訳ではなかったが、自分だけの特別な時間でありとても楽しかった。
移植の先生からも「血小板が増えた」と言われた。また「骨髄穿刺の結果でも線維化も改善している」と言われた。一番の山は越えたという共通理解がある。
DCMXでわからないことがあったのでドコモに問い合わせた。ネットでdポイントを確認しようとすると、IDもPWも正確なのにログインできなかった。オペレーターに伝えると「お客様のパソコンに不具合があるかもしれないので再起動してください」と言われた。自分とこのHPを疑うべきところを客のせいにしようとしたのでカチンと来た。「散々時間をかけさせた挙げ句、こっちのパソコンがおかしいなんて天下の大企業ドコモが言うことか」と怒った。不当にインフラに巣くってぼろ儲けしている大手キャリアはマジで逝ってよし。「もうええわ。結局何ポイント溜まってるんや」と聞くと、他の部署に電話をたわい回しにされた挙句、5万ポイントと言われた。Tさんによればauが一番得らしいので、この際auにしてもいいと考えているが、そのときまずはこのdポイントをなんとか使いきらないといけないな。
昨日久しぶりにかわいらしいおばあさんを見かけた。再入院なのかなと思ったら、Iさんによれば、クリーンルームに入っていたとのこと。因みに名前がSさんであると言うことを初めて知った。Sさんに話かけてみると、助かる確率が30%と言われてかなり大変だったらしい。治ったわけでもないが、Sさんは明日退院するとのこと。因みに話の途中でOさんが予定通り戻ってきた。
昼食後、研修医さんが持ってきた血液データがテーブルの上に置いてあった。カリウムは薬の影響で下がっていたが、クレアチニンは上がっていた。クレアチニンを調べると、たんぱく質の摂取で上がるらしい。炭水化物は血糖値を上げるので、生野菜を食べてたらカリウムが上がり、肉を食べてたらクレアチニンが上がるなんて、これじゃ食べられるものがないではないか？後で研修医さんから「カリウムは薬で抑えますので野菜は食べていいですよ」と言われた。抗真菌薬が腎臓に悪さをしている可能性があるらしく、明日から抗真菌薬がなくなる。これでよくなればいいが。
先週の月曜日に末梢のルートがはずされた。入院以来半年ぶりの嬉しい出来事だった。今日また末梢にルートを入れるだろうと思っていたら、予想に反して血小板ではなく赤血球の方だった。それよりもクレアチニン対策で24時間水に繋がれた方が大変で。またしても点滴台と仲良くしなくちゃいけないとは。
20時半からTさんと電話した。Tさんは電話が好きなようには見えないのだが、やたらとかけてくる。こんなしょーもない私としゃべりたいなんて、私の身を心配してくれているのを通り越して。ただのすごい寂しがりやなのだろうかと思う。私としても最近は完全にTさんの話術に魅了されてしまっている。
消灯時間の22時に洗面所でIさんと遭遇した。最初Iさんだとは思えないくらい元気がなくて急に肌つやも悪くなったように見えた。自家移植の予定が延期になりショックを受けているとのことだった。わかる。これでやっと治ると思っていたところで目標が悪い方向に動いてしまうのだから。私も退院が見えてたのに肺炎になりステロイド増やされた時には大ショックだった。Tさんも治らないと告知され落ち込んでいた時期があった。入院してたら誰もが何かしら通る道。理屈ではわかっていても感情がついてこない。癒してくれるのは時間だけだ。そしてたとえ根拠がなくても誰かの励ましが必要。ウソでも前向きな言葉には悪い感情を追い払う力がある。私は少しでも力になりたかった。それこそが今の私がやらなければいけないような気がした。独りで生きて独りで死ぬでは、生まれてきた意味がないだろう。
