10時過ぎ若い先生が来て告げられた。「気管支鏡検査が1か月先まで詰まっています。それまでの間、待ってるのもなんですから、ステロイド増やしてCT撮って、GVHDか感染か見ます」。えーーーー！ステロイド増やすのかーーーー！なんらかのアクションが必要だとは思ってたが、まさかそれとは。退院がまったく見えなくなった。
早速ステロイド30mgが点滴された。夜もあるから60mgだ。せっかく2mg×2まで減ってたのにせつなすぎた。ローソンも深夜か早朝になった。血糖値測定も復活した。ショックでぼんやりしてた。頭の中はぐちゃぐちゃだった。いくら考えたって希望を持ったって、それ自体が無駄に思えた。
はからずともステロイドの効果を検証することになった。口の中はステロイド味になった。最近不味くなっていた病院食がうまくなった。落ちていた食欲が回復し、お腹が減るようになった。ダルかった身体は元気が出てきた。頭もスッキリしたような気がした。関節には脱力したようなしびれを感じるようになった。
いくらでも眠れそうな状態が不眠になると、どっちが勝つのだろう？夜中ずっと起きてるのはもう勘弁なんだが。
理屈でわかってるのに感情がついてこない。過剰にがっかりしすぎ。自分の心が見せてる景色なんて所詮幻想に過ぎないのだから。自分で自分のことめんどくさいなとつくづく思う。
