起床は0540。眠かった。先週キャンセルした姫路だったが、プランを立て直した。0712の快速で姫路へ。どうしようもなく眠かった。貧血かな。
姫路駅を降りたら駅前の大通りの向こうに姫路城が見えることは知っていた。姫路には何回も行っているが、姫路城には行ってなかった。正確には子供の頃に行ったような気はするが。
姫路の町は意外に大きかった。昔からこの地域の中心だったんだろうな。だから城も大きかったのか。
大手門前に来ると既に今までの城とは違うことがわかった。山の上に立つ城は白く光輝き、山の中腹には漆喰塀の帯や櫓。今までの城はなんだったのかというくらい巨大な規模だった。
門の中に入れば、どこで写真を撮っても絵になった。城の原型を留めているから本物感が凄かった。いつも苦痛である山登りはまったく気にならなかった。ワクワク感の方が強かった。
城の中に入ると、城は2本の心柱で支えられていた。この心柱は「プロジェクトX」で知っていた。展示はほとんどなく城の構造がよくわかった。各フロアは城というより寺のような感じだった。外縁をぐるっと廊下が囲っていて、この廊下の分だけ他の城より大きいのかもしれない。
天守を経て降りてる途中でボランティアのおじさんに話しかけられた。「姫路城は入母屋造りで各階ごとに箱を乗せている。それを心柱で押さえている。心柱のおかげで柱が少なくなっている。梁が斜めになってるのは心柱が曲がっているのに合わせているため」。面白かった。
小天守には登れなかったが一周はできた。一周できるのは姫路城だけが持つ特徴。
西の丸には回廊があった。こんなに長いのは初めて。城も凄いがこういうところも凄い。
12時頃姫路駅方向に戻りご飯を食べることにした。調べもせず適当入った店は客がいなくてイヤな予感がした。姫路名物らしい穴子丼にした。穴子に臭みがありなぜかピリ辛のタレであんまりだった。ちゃんと調べないとダメだな。
バスに乗り城の裏手にある歴史博物館へ。特別展で兵庫県の鉄道を取り上げていた。マニアックなことにホームなどに残る古レールに注目していた。鉄道黎明期、日本では鉄が作れなかったためレールは外国から輸入していた。あと、常設の方で現存12天守の模型が飾られていて、いかに姫路城が大きいかが強調されていた。過去に行った城を見て懐かしくなった。
16時バスに乗り駅に戻った。観光案内所でレンタサイクルを調べ駅リンへ。1日350円。最初から借りればよかったかも?
飾磨港線の廃線巡りをした。今回予め会社で「歩鉄の達人」をプリントアウト。レンタサイクルはすこぶるご機嫌だった。私の普段乗ってる自転車はどこかおかしいようだ。
山陽本線からの分岐はよくわからないので飛ばして、山陽電鉄沿いに走っていくと廃線跡は遊歩道になった。遊歩道は楽だったが、風情はなく細かい痕跡はまったくなかった。
やがて山陽電鉄から離れて、高架の下をくぐると亀山駅跡に出た。ホームと駅名標のモニュメントが立っていた。周りを見てもとても駅があったようには見えなかった。
さらに進むと山陽電鉄網干線をくぐった。見事なアンダーパスだった。すぐに遊歩道は途切れ廃線跡はわからなくなった。プリントがなければ終了だっただろう。飾磨駅跡はまったく廃線跡ぽくなかった。2人の女児が小さな自転車に乗って遊んでいた。行ったり来たりしてた私は完全に不審者だった。
駅跡の先で小さな鉄橋を見つけた。ようやく廃線跡ぽい遺構を見つけ独り悦に入っていた。これは分岐した引き込み線の方で、本線は相変わらず曖昧だった。またプリントを見ながらあっちでもないこっちでもないと悪戦苦闘した。
終点の飾磨港駅に至る道筋は最後までよくわからなかった。ただまたしても日通マークの古びた建物が現れた。目の前にはみなとドームという箱物。wikiにはここが駅跡ということになっていた。広い敷地だったが、ほとんどヤードの面影はなかった。日通くらいだった。
帰りは引き込み線の方に行ってみた。怪しい空き地が続いていていい感じだった。ただ引き込み線までやる気はないので深追いはしなかった。
最後後回しにした山陽本線からの分岐を確認した。廃線跡は現在山陽電鉄が使っている。付け替え前の山陽電鉄の線形はよく残っていた。特に新幹線の高架をアンダーパスしてた箇所が凄くて。
自転車を返却し「東横イン」にチェックイン。ベッドに横になりTVを見てたら、軽く寝てしまった。
20時半頃街に繰り出した。姫路おでんを狙った。ちゃんと調べるべきだと思ったが、おでんなんてどこも同じじゃないかと。姫路の駅前はとても活気があった。遠くにはライトアップした姫路城が見えた。商店街の中に「かっぱ」があった。おでんは印象に残っていない。さっぱりしてるからか、別に初めてでもないし。
帰ってからどん兵衛を食べたり。ブログを打つのがたくさんあって疲れた。
姫路は町全体が姫路城を中心とした一大テーマパークだった。姫路城は素晴らしかった。他の城が霞んで見えるレベル。とにかくびっくりしたなあ。