起床は5時45分。6時半からの無料朝食に長蛇の列ができていた。この旅行一番のストレスだった。
0713のひかりで出発。レールスターだった。2列×2列なのか。やはり新幹線はスピードがまったく違った。0745広島で下車して0803ののぞみに乗り換えた。新幹線の乗り換えは初めて。ただ岡山下車なんだから乗り換え要らなかったのでは?席も狭くなったし。
0852岡山から特急南風へ。豪腕過ぎてイヤな笑いが出た。今回の旅行計画では萩の後がうまくまとまらなかった。もう最後の旅行かもしれないと思うと、行きたい場所に行きたいと思った。効率は悪いのは承知で高知を選択した。
瀬戸大橋は晴れ渡っていた。かつてあんなに晴れた日の瀬戸大橋を渡りたいと思っていたのに、もう関心はなかった。琴平までの間はすっかり仕事に汚されてしまっていた。
トンネルを抜けるとパッと視界が開け吉野川と池田の町が見えた。急にM2の夏にタイムスリップしたような感覚になった。あの日も今日みたいに晴れていた。そして希望に満ち溢れていた。あの時からずいぶん経ってしまったけど、当時の気分が甦っただけでも来て良かったと思った。
大歩危小歩危の景色は思ったよりピンと来なかった。一瞬すぎてシャッターが押せないんだよな。対岸にへばりついてる国道32号がすごいと思った。因みに国道32号を走ったときは土讃線がすごいと思うわけで。
1130高知到着。真っ先にホームの駅弁屋に行った。あんどうの「かつおたたき弁当」。駅弁の中では別格のうまさ。そりゃなまものが入ってるからね。この駅弁ができたときから毎回買っている。まだ売っていることにホッとした。何年かぶりに食べた。大きな期待をさらに越えてくるうまさ。大阪で食べるかつおとまったく違う。臭みがなくて、うまさだけが伝わってきた。これはヤバい。高知最高!
観光案内所で地図を入手して、高知城や桂浜の情報を仕入れた。ついでに宿の場所も教えてもらった。
まずは徒歩ではりまや橋へ。日本三大がっかりスポットの一つ。ここには何回か来ている。特に大学友人Sとがっかりしたのをよく覚えている。懐かしく思った。
高知城の門に続く道を歩いた。大学友人Sと歩いたときは市場が立ってたような。その面影はなかったが、門の前にある金物屋には見覚えがあった。
まずは高知城の前にある高知城歴史博物館に行った。企画展で「明治元年の日本と土佐」と銘打ち戊辰戦争を扱っていた。これがよくできていて思わず見入ってしまった。ただちょっと土佐藩のことを誉めすぎ。土佐藩は武市半平太を刑死させときながら、戊辰戦争では立場変えておいしいとこ取ろうとしてるし、ほとんど評価されてないでしょ。岩村高俊にいたっては酷評されてますよ。なんかね、土佐にはドロドロした感じがしてね。武田鉄矢の「おーい!竜馬」の影響かな?
16時前高知城に行った。現存12天守の一つであり今回の目的だった。前回四国を一周していろんな町を巡りいろんな城を訪れたが、高知城だけ抜け落ちていた。これはずっと負い目として暗い影を落としていた。
高知城は山の上にあった。登るのは大変そうだったが、なんとかなった。現存12天守だけに板張りの床に木の柱だった。たまに床板が跳ね上がった。天守は狭かったが、それが返って本物ぽく見えた。いい城だった。
17時過ぎにホテルにチェックインした。3900円のツインて。トイレ&バスがタイル張りの刑務所みたいで驚いた。
19時半過ぎ食事に出かけた。太田先生絡みの店は入れなかった。厳しいという印象は最初からあった。昔店を探してだいぶ放浪したことがあるし。疲れて「とさ市場」。昔大学友人Sと入ったような気がして。でも味が違った。昼の駅弁に負けてるやん。完全に失敗した。店を出ると「司」という店があった。大学友人Sと行ったのはあそこじゃないか?