びーの独り言

どこいくの?どっか。

2013/08/19(月)年休「旅行10」

 起床は7時。8時半にふくちゃんが車で迎えにきてくれた。
 坂出―高松→栗林公園前→高松築港・・・高松―岡山。
 丸亀城に行った。現存12天守閣の一つ。写真で知っていたが、やはりかなり高い所にあった。坂道が超きつかった。その代わり見張らしは素晴らしく。瀬戸大橋が一望できた。石垣は非常に立派だったのに対して、天守閣は3層の非常にこじんまりとしたものだった。柱や梁などあちこちが磨耗しまくりで、いい雰囲気を醸し出していた。中は非常に狭く、展示物を置くスペースはほとんどなかった。麓に資料館があったが、残念ながら定休日だった。
 ふくちゃんに「讃岐うどんが食べたい」とリクエストすると、10時半「なかむらうどん」に連れていってくれた。普通の民家、そこに平日にもかかわらず軽く行列。おばちゃんに、釜玉の特大を頼んだら、どんぶりに玉子を割って、その上から茹でていたうどんを入れてくれた。後は自分で混ぜて、醤油をかけて、げそ天とかぼちゃ天をトッピング。とてもうまかった。讃岐うどんと言えば腰が強いイメージだったが、ここのうどんはふわっとして延びがあるような感じだった。貴重な体験ができてよかった。
 ふくちゃんとは12時に坂出駅で別れた。そこから高松に移動した。
 まず玉藻公園に行った。ここは高松城の城跡で、3層の櫓が2つ残ってるだけだった。簡単な資料館があり、ここが今治と同じで海水を使っていることと、徳川家康の孫で徳川光圀の兄が代々支配していたことがわかった。
 とんでもなく暑くて、回るのを諦めようかと思ったが、高松駅でかき氷を食べてなんとかふんばった。
 バスで栗林公園に移動。栗林公園高松城の庭園である。兼六園で庭園には興味がなくなっていたので、資料館を狙ったのだが定休日。当然ながら栗林公園も暑くて、庭園はそこそこで切り上げ、芸術家の展示をやってたので行ってみた。薄暗い部屋で、すごく大きな薄くて透き通った布が、シンプルな音楽と照明に照らされて、波のようにいろんなパターンで揺れていた。とても幻想的な雰囲気で、布の柔らかで滑らかな動きが美しかった。
 さらに頑張って、県立ミュージアムに行った。有名な建築家である丹下健三氏の特集をしていた。建築に少し関心があったので、いい機会だと思った。説明員さんが1時間かけて解説してくれた。これを別々の説明員さんから2回聞いた。
 モダニズム建築とは、簡単に言えば、コンクリート、鉄、ガラスを用いたもの。丹下氏の作品はたくさんあるが、ここでは香川県庁舎が持ち上げられていた。日本の木造建築の技法をコンクリートに応用したことが、世界から驚かれたとのこと。それから、薄いコンクリートを曲線的に使った膜構造や代々木体育館のような吊構造など。今は丹下氏の影響を受けた次の世代が活躍を始め、直島を中心に盛り上がっているとのこと。
 私には建築デザインのよしあしはよくわからない。単に風変わりな建物にも見えてしまう?県庁舎を市民に解放して親しまれる空間にすると言ってたが、結局目的を達成したのだろうか?建物と環境を調和させるというが、もともと木造建築で達成してたものを、不自然な材料を用いて壊しただけではないか?そもそも世界に認められたら優れてると言えるのだろうか?一般人に受けいれられて、しかも実用的だと思われているだろうか?日本建築は元々が機能的に優れていて、シンプルであり実用的だと思うのだが?丹下氏は生前このような企画は望んでいなかった。誰が作ったなんてホントはどうでもよかったのでは?
 他に猪熊弦一郎氏とイサム・ノグチ氏の展示があった。フォビズムはまだ理解できるような気がするが、その次になるともはやさっぱりわからなかった。色鮮やかな落書きにしか見えなかった。解説もないしどうしろと?わかったというのはわかってないとでも?
 後は空海の展示があった。空海が讃岐出身だかららしい。うーん、あんまりだなあ。結局空海の教えってなんなの?それって具体的に説明聞いたことないなあ。密教だから?それとも最澄の踏み台?
 ここには歴史資料館も併設されていた。あまり見ることのできなかった丸亀城高松城の説明も出ていた。気になっている戊辰戦争に関する記述はほんのわずか。高松松平家は土佐、丸亀、多度津にやられたと。そこの事情こそ隠してはいけないんじゃないかな?四国はそういうのを堂々と語れない土地なのか?あの地理的に辺鄙な土佐からしかムーブメントは起こせないのか?明治になってからは、愛媛県になったり、徳島県になったり。3回目にしてようやく独立だもんな。
 高松駅を1850に出た。岡山駅に着いたのは21時頃。いつもと違い東口の「東横イン」。太田和彦氏セレクションの居酒屋は遠いので近くで済ました。直感で「いそや」、カウンタートークもないし、料理に目新しいこともない。でも、そんなんでいい。特別ってなんだろう?いつかそれも普通になる。だから、私がいいと思うんだからそれでいいのだ。