びーの独り言

どこいくの?どっか。

2018/04/22(日)「友ヶ島」

 友ヶ島には当初行くつもりはなかった。ネット検索で気づいた。最近砲台跡がラピュタみたいと人気になっている。これはワクワクする物件だ。行ってみることにした。
 朝6時起きのつもりだったが、そんなに急いでないしなにより眠いので朝7時半起きにした。そしてトイレに籠った。
 バスで和歌山市駅に行き、コインロッカーに荷物を預けた。トイレに籠ったが、何も起こらなかった。0923の加太行きに乗った。それらしい格好の人がちらほら。電車の中ではだいぶ不安に襲われていた。
 加太駅からとぼとぼ歩いているとにわか腹痛が。本当に役に立たない腹だ。周りにトイレに行けるような店はなく、乗り場まで早足に急いだ。そして乗り場には噂のぼっとん便所が。ぼっとんなんて子供の頃は当たり前だった。ひとまず落ち着いた。
 乗船券売り場に並んだ。11時狙いだったが、11時半の臨時便になった。さすがに人が多かった。みんなリュックにスポーティーな格好。普段着でコンビニ袋をぶら下げた人はいない。ましてや独りなんて。
 1時間以上の待ち時間はずいぶん長く感じられた。ずっと不安と戦っていた。こんなに不安なのに行かなくてもいいのでは?でも私は知っていた。この不安には根拠がない。ここまで来ての後退はないのだ。
 11時半前に乗船。定員は100名。まるで軍艦島クルーズのときと同じ。デッキに立つことになったが、そっちの方が涼しくて気が紛れる。そしてトイレを見つけて大いに落ち着いた。船は加太港を離れ、防波堤の間を抜け、あっという間に沖に出た。船が通った跡には白い波が立っていた。デッキにはモーターの振動が伝わり排気ガスの臭いがした。船に乗ったワクワク感はすぐにめんどくささに変わっていた。
 12時前船は友ヶ島に接岸した。私は一番に降り、そのまま予定していたコースを歩き出した。天気がよく絶好のハイキング日和だった。海岸沿いの道は予想に反してアップダウンがあった。
 最初の第二砲台跡は中に入れなかったが、外側だけでも迫力があった。レンガ積みの巨大な砲台が真っ二つに割れていた。一体どんな力が働いたのか?海側に出ると原っぱになっていて海が見張らせた。思わず息を飲んだ。これ以上ない快晴と素晴らしい景色。まるで沖縄か北海道のようだった。
 続く第一砲台跡、友ヶ島灯台、子午線広場、孝助松海岸も同じような感じだった。
 そして懸念の山登りが始まった。大丈夫だろうかという不安を抱えつつゆっくりと登っていった。どこまでも登りだった。途中切り株に座って休憩したら、だいぶ楽になることに気づいた。気持ち的にも楽になった。
 第三砲台跡は今回一番の目的だった。山に穴を穿ち作られており中に入ることができた。人一人が通れる通路はびっくりするくらい暗かった。港の売店で懐中電灯を売っていたが、本当だったんだな。他人の後ろについていく作戦をとらざるえなかった。奥の弾薬庫が写真で有名な場所だった。写真以上の迫力があり、これは来て正解だと思った。
 帰りは急な坂だった。足に負担がかかった。昨年の函館山を思い出した。富士山まではいかないか。最後の最後で足を滑らせ盛大にコケた。左足の足首がグキッと音を立てたような気がした。なんともなくてホッとした。
 港に着くと14時の船が出ようとしてたので飛び乗った。まだ混んでなかった。くたくたで席に座り込んだ。景色などどうでもよかった。ようやく午後ティーを一気飲みした。
 加太港に戻り、駅までとぼとぼ歩き、あっという間に和歌山市駅に戻ってきた。コインロッカーでカバンを回収。預けててよかったわあ。
 昼飯抜きだったので、バスで和歌山駅に行き、ラーメン「香来」へ。やっぱり醤油豚骨。疲れていたからかうまかった。餃子はイマイチだった。セットメニュー頼むの止めたら?
 帰りはJRを使った。紀州路快速で大阪まで一本。爆睡していた。
 この2日間は久しぶりの旅行としては上出来だった。寝不足でスタートは明らかに失敗だった。それからの和歌山電鐡も余計だった。寝てては意味がない。一度乗れば十分というのもあっただろう。城と博物館はこの旅行のメインだったが、あんまりだった。そんなに期待もしてなかったのでダメージはなかったが。今後の城巡りに生かせるだろう。飲み屋は微妙。カウンタートークする気がないので意味がないかも。でもインパクト的に飲んだ方がいいような気がする。体力的に動けることも確認できた。歩きを組みこんでも大丈夫そうだね。今回いろいろな気付きがあった。次回(GW?)に生かしていこう。