びーの独り言

どこいくの?どっか。

2018/05/20(日)「武田尾」

 起きたのは10時前。今日の寝過ぎは単に時間の無駄。天気がよかったので武田尾の廃線跡に行こうと思った。武田尾の廃線跡は有名なハイキングコース。2時間半トイレがないので、出るものを出そうとしたが出なかった。
 JR尼崎のショッピングモールで久しぶりのマクドナルド。まだ出るものは出なかった。だいぶ不安な気持ちになっていた。その割にはエディオンで懐中電灯を買った。混乱のままJRの改札に入り、ようやく出るものがちょっと出た。
 JR宝塚線を宝塚方面に行くのは乗り潰し以来。東海道線をオーバーパスし、ぐるっとカーブを曲がるとあの事故現場だった。マンションが壊され慰霊施設のようなものが作られていた。JR宝塚線はどの駅もどこかパッとしないように見えた。阪急にぼろ負けの印象。子供の頃の記憶では大阪駅には客車が停まっていた。都会にありながら放置されてた路線。近年複線電化されたがまだイメージは変わらない。
 宝塚を越えると急に山になりすぐに生瀬に到着。まだ気持ち的にはネガティブだった。でも、駅は武庫川の横にあり雰囲気満点。コンビニで飲み物を買って覚悟を決めてスタート。川沿いの道路は車がビュンビュン通っていた。生瀬からは道がわかりにくいとは聞いてたが、その通りなかなか廃線跡にたどり着かなかった。
 廃線跡は一目見て素晴らしいものだった。武庫川の作り出した渓谷の右岸を削り路盤としていた。ここが現役だったら車窓の美しい場所として取り上げられただろう。しかしまあ、よくこんな険しいとこに鉄道を通そうと思ったもんだ。この先には三田しかないのになあ。路盤にはなぜか枕木が埋まっていた。回収しないものなのか。
 廃線跡を進むと橋が現れた。元々は鉄橋に枕木が並んでたようだが、最近鉄橋の上にちゃんとした木橋が整備された。手を加えたら面白くないが、安全上仕方ないか。
 さらに進むとトンネルが現れた。坑門は煉瓦巻きで中はコンクリ吹き付けだった。明治隧道だろうか?中はカーブしてて出口は見えなかった。懐中電灯を使わなかったら、真っ暗になって足下が見えなくなった。怖いけど非日常的で面白かった。先が見えないことのワクワク感を楽しんだ。
 進んでいくとだんだん似たような景色に飽きてきた。ただ歩いてるだけの感じ。3つ目のトンネルの出口で思わず目を見張った。大きな赤いトラス橋だった。トンネル鉄橋トンネルのコンボ。これはこの廃線跡のハイライトだと思った。
 後は似たような繰り返し。枕木がだんだん邪魔に思え、いつの間にかバラストが敷かれ歩きにくかった。足が疲れてきた頃コースは終わった。2時間ちょっとの散策だった。
 武田尾駅はトンネルとトンネルの間にあった。ホームはトンネルの中にかかっていた。wikiを見てると廃線は次の道場駅まで続いてるようだった。そういえば以前「歩鉄の達人」に載ってたような。今回はそこまでの元気はなかった。
 武田尾の廃線跡は前々から知っていたが、私にはハードなような気がしてなかなか行こうと思わなかった。しかし、話題になるコースだけあって、武庫川の清流や山の緑が気持ちよく、トンネルと鉄橋がいいアクセントになっていて、完璧に近かった。次は武田尾から道場かなと思い「歩鉄の達人」を見るとあれはプロじゃないと無理w。