びーの独り言

どこいくの?どっか。

2017/10/18(水)「所感」

 25%の確率で兄弟間の血液の型が完全に一致するのは偉大なるメンデルの法則による説明で理解できるつもり。型が合うかわかったら連絡しますという阪大病院の先生からは目安の2週間を過ぎても案の定連絡が来ない。親からは結果は出たかと無駄な電話がかかってくる。どっちに転ぼうが私にできることは何もなく、自分でもびっくりするくらい結果が気にならない。
 先週misterに言われたことで少し認識を改めた。医者は次から次へとやってくる患者をどうやって効率よくさばくかということを考えている。多くの人が治療を待ち望んで順番待ちしていて、私も二次審査に合格し晴れてその列に加わろうとしている。いつやるのかは経験的に決められるはずだと思っていたが、実はベッドの空き具合の方が重要かもしれない。
 医学の心得がない素人が先生からの説明を受ける。「あなたは病気です。ほっとくと2年で死にます。手術をすれば何%の確率で治ります。どうしますか?」。不安を煽っておいて、決めるのは自分って、すごく一方的で無責任なシステムだと思う。しっかり結果にコミットしないなら、医学の発展はないし、断頭台の露と変わらない。
 致命的な骨髄への操作はおそらくマニュアルに従い決められた手順で淡々と作業される。私が正念場を迎えているとき、他の人はあくまでお仕事。そのギャップがなんだかおかしい。神様なんて信じてないけど、私には祈るしかできないだろう。
 そして運よく生き残ったとしよう。何をしますか?