びーの独り言

どこいくの?どっか。

2017/09/26(火)「ドムドム」

 週末はこくろさんのツイートで塚口ドムドムが土曜日で閉店することを知った。なぜはこくろさんが塚口に関するツイートをしたかと考えれば、もしかしたら私に対するメッセージかもしれないと思った。「近くにも楽しいところがありますよ」と言ってたことが思い出された。話のネタに行ってみることにした。
 ドムドムは子供の頃我が町に初めてできたハンバーガー屋だった。当時ハンバーガー屋と言えばマクドナルドしか知らなかったので、ドムドムって何って感じだった。ドムドムにはドムドムバーガーがあり、パンの間にハンバーグが挟まってて真っ赤なケチャップがかかっていた。ケチャップの酸味が鮮烈だった。食べているうちに味のハーモニーを乱す何かにぶち当たった。苦くて酸っぱくておいしくなかった。なぜこんなものが入ってるのかわからなかった。それはピクルスという名前だった。調べてみるとキュウリの何かということは理解した。
 うちが少し遠くに引っ越してしまい、そのドムドムはいつの間にかなくなってしまった。ダイエー本体もなくなり、ドムドムの名前もほとんど聞かなくなった。社会人になったある日豊田市に出張があった。駅にはドムドムがあり、すごく久々に食べた。うまいと思った。これは十分アリだなと。
 また長い月日が流れた。私を再びドムドムに引きずりこんだのははこくろさんだった。函館上磯のダイエーがイオンになる際にドムドムが閉店することをツイートしていた。そして函館に残るは湯の川のイオンにあるドムドムだけだと。ダイエーからイオンになればドムドムを閉めている。ここも閉店するのは時間の問題だろうと予想できた。今年の5月湯の川のドムドムに行った。像のロゴや店のレトロな雰囲気はまさにドムドムだった。メニューは昔とはまったく違っておりドムドムバーガーもなかった。味も記憶にないものだったし、豊田市で感じたような驚きはなかった。なくなるのは仕方ないのかもという感じだった。
 すぐにドムドムは会社ごと売りに出され、別の運営会社に変わってしまった。それにともない縮小傾向に歯止めがかかるかもと期待したが、湯の川店はあっけなく閉店になった。そして今回のツイート。やはりドムドムはこのまま無くなる運命なのだろうか?
 会社が終わり、隣の席の人と阪急塚口駅までバスに乗った。阪急塚口駅で降りるのは初めてだった。ドムドムがなければ来ることもなかっただろう。ドムドムはバス停の目の前だった。隣の席の人と別れ、独りでドムドムに入った。客は10人くらいで空席が目立った。湯の川のようにレトロな雰囲気だった。メニューは甘辛チキンバーガーとてりやきバーガー以外は売り切れになっていた。閉店の影響か、いつもこうなのか、最初からないのか。甘辛チキンバーガーもてりやきバーガーもうまかった。思わず豊田市を思い出した。まだまだいけると思った。
 ドムドムについて調べてみた。2005年に日立市ドムドムに行ってることがわかった。豊田市ドムドムはブログ以前の出来事であり、ネットでもその痕跡を発見することができなかった。もしかすると記憶がすり替わってるのかもしれない。それから隣町の吹田店がまだ生き残っていることがわかった。おそらく駅前にあったダイエーの中だろう。そのダイエーには何回か行ったことがある。機会があれば行ってみたい。
 ドムドムにこだわるのは子供の頃の思い出を刺激するから。子供の頃には無理だったあのピクルスをもう一度食べたい。あれこそがドムドムアイデンティティー。