びーの独り言

どこいくの?どっか。

2016/11/12(土)「谷根千」

 Yさんとヒロシと谷根千と呼ばれる谷中、根津、千駄木エリアに行った。川越、長瀞に続く第三弾だった。三年前の川越の後で既に次は谷根千と言われていたが、なぜかずっと延び延びになっていた。谷根千に行くのは初めてだった。近場を観光せねばと思っていたのでちょうどよかった。
 起きたら喉の調子が悪かった。風邪をひいたかも。9時半に有楽町駅集合だったが、15分遅れてしまった。電車の時間を勘違いした挙げ句、新木場を寝過ごして東京まで行ってしまい、有楽町駅まで歩けばいいのに山手線に乗るというミスのオンパレード。東京駅京葉線ホームから山手線ホームに移動する途中には明らかに息切れ。今日一日を考えたら不安になった。もう今後観光は無理かもなあなんて思った。
 2人に合流した後、千代田線で根津へ。根津には昭和の雰囲気を残す小さな店が並んでいた。なかなかいい雰囲気だった。最初の目的地は根津神社だった。聞いたことあるようなないような?入り口の鳥居の色は一般的な朱色ではなく茶色に近かった。なんだか違和感を感じた。それに参道が途中で曲がっていた。普通まっすぐだと思うのだが?本殿の装飾はちょっと珍しく日光東照宮をショボくしたような感じだった。本殿は重要文化財に指定されていたが、古い立て札には「国寳」と書かれていた。戦前は国宝だったのかもしれない。本殿の中には結婚式をしている一組のカップルがいた。正直参拝の邪魔だと思った。ヒロシが「いくらかかるんでしょう」と言ったので、「やったことないから」と答えた。おみくじを引いたら大吉だった。私にしては珍しかった。
 根津神社の隣には乙女稲荷があった。事前のネット調査では、ここには伏見稲荷のような千本鳥居があった。もちろん規模は全然小さいのだが。鳥居は背が低くて頭がぶつかりそうだった。細くて華奢で風が吹いたら倒れそうだった。石でできた狐があちこちに置かれていて、伏見稲荷と同じだなあと思った。もしかするとなんか関係あるのかもしれない。
 東大前駅まで歩いて南北線駒込駅まで。次は六義園に行った。六義園は江戸時代の大名が作った庭園だった。六義園にはあちこちに木が植えられてて中央には池があり、池には島があった。紅葉を期待してたけど、まだそんなに色づいてなかった。でも、なかなか雰囲気がよくて、万博記念公園の日本庭園を思い出した。12時から太神楽という催しがあった。所謂日本古来の大道芸で染の助染太郎みたいな感じ。思わず見とれてしまった。
 昼飯を食べるためにJRで駒込駅から日暮里駅に移動した。谷中の方に歩くと夕やけだんだんがあった。夕やけだんだんのことはあまり知らなかったが、ネット調査では平成になってから名付けられたとのこと。ネットで見た写真はイマイチで、ガッカリスポットではないかと思ったくらいだった。現実は普通の階段だった。これが有名になっちゃうのだから不思議なもんである。先に続く商店街は思ったより道幅が狭くて人がぎっしりだった。「肉屋でメンチカツ買って食べましょう」とか冗談で言ってたら、行列ができていたのでびっくりした。とても何か食べる気分になれなかった。谷中なんてほとんど聞いたことがなかったのにめっさ観光地化されてるじゃないかよ。
 結局昼飯は14時前になった。商店街のはずれの焼肉屋。火力が弱くて肉が焼けるのが遅かった。時間があったので、まったりといつもの会社トークに突入していた。
 最後の目的地は「ひみつ堂」だった。谷中で一番人気のかき氷屋。もちろん行列ができていた。すべてのかき氷が900円だった。高いと思った。それとも量が多いのか?店に入るとカウンターの中に子供が3人働いていた。大丈夫か?昔ながらの手回しで氷を削る機械が2台あり、おじさんとお姉さんがぐるぐる回していた。辛そうに見えた。かき氷はイチゴヨーグルトを選んだ。かき氷にかかっていたのはシロップではなくジャムだった。なるほどと思った。これはうまいはずだ。氷はシルクのようにさらさらではなく、若干の荒らさが残っていた。それが逆にかき氷という感じを演出していた。今までのかき氷の認識が変わった。かき氷ってこんなにおいしかったんだなあ。
 夕やけだんだんを通ると、日はだいぶ傾いていた。階段の上に立つと西日が強烈に眩しかった。だから夕やけなんだな。写真を撮ると逆光で暗くなった。ネットにいい写真がなかったのはそのため?
 谷中霊園に行った。普通の墓地だった。中には徳川慶喜の墓があった。井戸の上に蓋をしたような墓だった。そのまま歩くと寛永寺の根本中堂があった。人がいなくてひっそりとしていた。ここがかつて彰義隊の本拠地だったのかと思ったら、彰義隊に焼かれたと書かれていた。
 あとは上野公園の中を通ってJRで東京駅へ。昨年と同じく「天狗」へ。しゃべる内容は会社ネタ。会社ネタなんてどうでもいいけど、それくらいしか話すこともなく。大いに毒づいて21時すぎにお開きになった。観光は意外と楽しかった。まだまだ東京にはいろいろありそうだ。