道の駅生月島大橋。起床は6時半。暗くて静かでぐっすり眠ることができた。初日2日目は突き刺すような寒さだったが、昨日今日は寝床を片付けてても寒くはなかった。朝食後、昨日のブログを修正、髭剃り。
7時半、出発。平戸島の教会を回りながら、最西端を目指すことにした。
その前にファミリーマート生月大橋店から。「本土最西端のコンビニ」という張り紙を写真に撮った。ここは本土なのか?
水色に塗装された生月大橋を渡り、海沿いを走ってる途中で、世界遺産の中江ノ島が見えた、路駐して写真を撮った。
755、宝亀教会。小さな集落の高台に茶色い壁の教会があった。車を停めた時におじさんが歩いていて、話しかけられた。2人で一緒に教会まで歩いた。教会の入口ではおばさんが掃除してるようだった。おじさんは「中に入れますよ」と言って隣の方にある家に入っていった。中に入ろうとするとおばさんはいなくなっていた。入口には注意書きがあった。ここは礼拝の場所であり、脱帽や写真撮影禁止であると。お寺や神社と同じだな。
扉を開けて中に入ると、薄暗くてひんやりしていた。柱がたくさん立っていて上部はアーチになっていた。天井は半球がいくつも組み合わさっていた。全体的に円を基調としたデザインだった。側面の壁には原色のステンドグラスを使った窓。窓は縦長で上は半円形。外から色とりどりの光が差し込んでいた。ベンチがたくさん並び、その先には祭壇があった。赤い絨毯が敷かれて立ち入り禁止だった。正面奥にもステンドグラスがあった。荘厳な雰囲気にとても神妙な気持ちになった。これは引き込まれるかも。神様と聞くと大切に感じるのは、日本人のDNAに刻み込まれている気質だろうな(貧乏神や疫病神はどうした?)。
帰り際におばさんがいた。挨拶すると、隣の方の家に入っていった。ご夫婦だったのだろうか?
820、紐差教会。丘の上に巨大な教会があった。実際、日本でも最大級だそうだ。灰色の壁。中にも入ることができた。こちらも拝観のルールは同じだった。中は直線を基調にしていて、サイズはひと回り大きかった。ステンドグラスも同じような感じで、祭壇にはイエスが立っていた。教会の表現はお寺と神社と一緒でとてもやりにくいなあw。
平戸には他にもたくさんの教会があったが、紹介されてる主なものは回ったので、「本土と繋がった道の最西端」と称する場所にチャレンジすることにした。
最西端の集落に向かう途中で小さな獣道のような道が分岐していた。こんなとこ入るのか?入るけどw。ひたすら狭い山道を走った。何かの冗談じゃないかと思うくらいに細い道は今にも途切れそうでいてなんとか繋がっていた。石が落ちてるし落ち葉は積もっている。けれど、轍はある。とても長い時間走ったような気がした。ようやく視界が開けた時、そこはしゃもじのような小さな浜になっていた。
925、本土と繋がった道の最西端。突き当たりには「平戸最西端戸屋久」と書かれた柱が立っていた。これ以外何にもなかった。なぜここまで道を延ばしたのか謎だった。敢えて言うなら、干潮になれば、隣の島に渡れるのかもしれない。渡ってどうするかは知らない。柱をよく見ると、ライトアップする装置が付いていた。漁船の目印かな?あとどっかのライダーがアクリル板に手書きで最西端戸屋久というようなことを書いていた。ライダーはラクだよな。
帰り道が恐怖だった。対向車が来たら確実に死ぬ奴だった。見た感じ退避スペースが皆無だった。慎重にも急ぎながら、そして何もないことを祈りながら走った。本土と繋がった道の最西端で事故りたくなかった。
945、宮ノ浦漁港。漁船がたくさん停まっていていた。道路のどん詰まりには「橋で結ばれた日本最西端のみなとまち」という看板が立っていた。こんな看板一つでもなんだか凄く報われたような気がした。ここにあるものはほとんどが橋で結ばれた日本最西端であった。
本土に戻ることにした。Googleマップては1時間を示した。平戸島広い!平戸大橋の1.4km前から大渋滞。脱出まで20分かかった。
1120、田平天主堂。重要文化財。重厚なレンガ造り。年末のため中へは入れなかった。
ここからは南下して松浦線の3つの支線跡を巡ることにした。ここを見つけた時からずっと、支線が多いことが気になっていた。
12時、松浦鉄道吉井駅。ここからは世知原線が分岐していた。吉井駅は分岐駅だから大きいのかと思いきや小さい駅だった。
世知原線は吉井と世知原の6.7kmを結んでいて、1933年に開通して1971年に廃止となった。沿線から産出した石炭を運んでいた。
沿線はずっとサイクリングロードになっており、たどりやすかった。途中駅の祝橋駅跡を一旦スルーした。
1215、世知原駅跡。終点。躍進の泉公園という凄い名前の公園になっていた。ここには動輪が置かれていた。
1225、世知原地区炭鉱資料館(旧松浦炭鉱事務所)。休みなのは承知済み。建物は当時のもので石造りで重厚そのものだった。ここには世知原線の資料があるはずだった。いずれまた来ることがあるだろうか?
12時半、祝橋駅跡。唯一の中間駅だった。バス停があった。
吉井まで戻り、佐々に向かった。ここには佐世保バーガーの店があった。早く食べたくて仕方がなかった。佐々は思ってたよりも栄えていた。
1255、Big Man佐々店。やった!開いてる!それに空いてる!佐世保バーガーKINGのセット。2000円越え。スゲー!でも、店員のおばちゃんに「待ち時間が1時間半」と言われた。えっ?だよね〜。ちょっと戸惑ったがOKした。受付番号26番。おばちゃんに「電話します」と言われた。でも、14時で閉まるらしい。意味がよくわからなかったが、「14時に戻ってきます」と返事した。
ここから臼ノ浦線の廃線跡巡りで時間を潰すことにした。臼ノ浦線は佐々から臼ノ浦の3.8kmを結んでいた。1931年に開通し、1971年に廃止となった。石炭を臼ノ浦港から積み出していた。
1315、臼ノ浦駅跡。公民館になっていて、駅名標のモニュメントが置かれていた。公民館の土台は駅のホームぽかった。臼ノ浦駅の先は港になっていて、クレーンがあった。かつては石炭が積まれてたらしい。
松浦鉄道佐々駅。駐車スペースがなくて見学は諦めた。三角屋根の駅舎だった。
1335、JASS-PORT佐々で給油。佐賀や長崎は160円/L台と安い。
1350、Big Man佐々店に戻ってきた。ブログを打ちながら待った。既にオーダーストップになっていて、後から来る客はすべてお断りされていた。
1405、佐世保バーガーができた。思ったより早く受け取ることができた。車を近くの公園に移動して、車の中で食べた。見た目は思ってたより小さかった。KINGはベーコンが巨大で完全にバンズからはみ出ていた。これは塩分ヤバい奴や。具は、レタス、目玉焼き、ベーコン、ハンバーグ。それをバーベキューソース、ケチャップ、マヨネーズ。一口で全部の具やソースを食べられないから自然と味変になった。どこ食べてもうまかった。こんなにおいしいなら東京でも売ればいいのに?(前に売ってると聞いたことがあるが、潰れたとも聞いたような?)
次は違う本州の最西端を目指した。平戸島に比べたら格落ちするような、こっちが本物のような?いや、与那国だろとか?ご丁寧に道路標識で案内していた。
15時、日本本土最西端の地。神崎鼻公園。たくさんの車が来ていた。モニュメントが立っていて、観光客がひっきりなしに写真を撮っていた。これで本州はあと東(魹ヶ崎)だけになったな。
ここからは柚木線の廃線跡を目指した。柚木線は左石と柚木の3.9kmを結んでいた。1920年開通、1967年廃止。柚木炭鉱の石炭を運んでいた。左石に近づくに連れて段々都会になっていった。
1605、松浦鉄道左石駅。ちょうど電車が来た。宝くじ号だった。いろんなとこを走ってるんだな?何人かが降りた。主要駅かな?
廃線跡は世知原線と同様にサイクリングロードになっていたのでたどりやすかった。
1615、肥前池野駅跡。池野公園という公園になっていた。
16時半、柚木駅跡。終点。市営住宅の敷地になっていた。左右の擁壁がかつての敷地の広さを物語っていた。
ここから九十九島に落ちる夕陽を見に行くことにした。長崎の道路はサンセット道路という名前がつくくらい夕陽推しである。米軍基地の前の船越という漁港でちょうど夕陽が山際に落ちて行くところだった。路駐して写真を撮った。漁船の浮かぶ海に夕陽が落ちて、海面に光の道ができた。今年1年を締めくくるには最高の景色だった。
これで満足したが、さらに展望台に上ることにした。
1715、展海峰。ここからは九十九島が見えた。夕陽が沈むのにも間に合った。しかし、九十九島と夕陽の位置がズレていた。他にもたくさん人がいたが、みんなちょっと残念そうだった。
もう夕陽は沈んだが、まだ少し明るかったので他の展望台に行くことにした。
1745、石岳展望台。九十九島の向こうの水平線が赤く染まってとても美しい景色だった。新しいスマホにしてから写真では見た目よりも暗くなってしまうのだが、エフェクトをかけると視覚に近くなった。今後エフェクトもありかな?
ここから風呂を探した。昨日入ってなかったので今日は絶対に入りたかった。佐世保に良さそうなのがなかった。その中にハウステンボス温泉を見つけた。車で30分。電話したら露天風呂は壊れてるけど、やってるとのこと。面白そうだから行ってみることにした。
西九州道に乗った。西九州道からの佐世保の夜景は物凄くきれいだった。山の上には函館山のような展望台が光っていた。夜景を見るにはちょっと遠すぎるような気がした。佐世保大塔IC下車。ハウステンボスの周りにはたくさんの人が歩いていた。こんなに賑わってるんだな?何かイベントがあるのかな?
1850、ハウステンボス温泉。外見はきれいだった。800円。当たり前だけど、混んでいた。脱衣所の床が汚かった。これはイヤ。泉質は普通。施設も普通。ジュースの種類が少なかった。リアルゴールドを選んで大失敗。身体に悪そうな薬みたいな味だった。待合室でひたすらブログを打った。
帰ろうと思ったら、ロビーでどん兵衛天ぷらそばを売っているのを見つけた。これからコンビニで買って車の中で食べようと思ってた奴!聞けば、別の休憩室にお湯も箸もあるらしい。やるやん!300円で購入。休憩室へ移動。包装のビニールがなかなか破れない。蓋を開けて、天ぷらを出して、粉をかけて。ポットにはちゃんとお湯が入ってた。お湯を入れた後のワクワク感。3分が待ち遠しい。そば本体は大しておいしくはないけど、汁はおいしかった。塩分のために全部は飲まないけど。ちゃんと残った汁も捨てることができた。まさかのハウステンボスでのそばだった。よい年越しを迎えられそうだ。ありがとう!
21時半、出発。近くの道の駅を目指した。明日の予定的には佐世保なのだが、混んでるような予感がしたので、ちょっと外してみた。
西海パールラインは160円。新西海橋を渡った。景色は真っ暗で何も見えなかった。橋のライトアップが美しかった。
2145、セブンイレブン西海小迎郷店。明日の朝食のパンを買った。
22時、道の駅さいかい。第二駐車場となっていた。あんまり駐車場に車は停まっていなかった。おまけに狭いし、トイレもない?トイレがないだと?これは大失敗では?第一駐車場を探しに一旦外に出ると、道に面したところにトイレがあった。遠いなあ。第一駐車場には入れないようになっていた。ウゲッ。でも、仕方ない。予め選定してた今年の10大ニュースを書いて寝ることにした。
今日は平戸島の教会の中が見れて、長年気になっていた松浦線の3つの支線を探索し、夕陽の九十九島も見られた。振り返ってみればなんだかんだよく頑張った一日だった。