びーの独り言

どこいくの?どっか。

一両列車のゆるり旅

 「LIBRO」の店頭で見つけた。当然題名だけで買った。
 著者はアジアの鉄道紀行が専門。今回初めて日本を舞台にしたとのこと。全国のローカル線に乗って駅前旅館を巡るという企画だった。
 最初は鉄道と違う山登りの話でつまらなかった。さらに章の最後にはコラムと称してなぜか東南アジアの話。これはとんでもない本を掴まされたと思った。それが2章から急に面白くなった。宮脇俊三ばりの心理描写。全国完乗してるからローカル線の風景が目に浮かぶ。さらに駅前旅館。おばあちゃんが一人でやっていた。とても味があった。気がつけば、先に読みたくて仕方ない状態になっていた。
 宮脇俊三並に素晴らしかった。鉄本で久しぶりに熱い一冊に巡りあった。