びーの独り言

どこいくの?どっか。

「時間」を哲学する

「時間」を哲学する (講談社現代新書)

「時間」を哲学する (講談社現代新書)

 中島先生の4冊目。時間はすべての人に平等に与えられている。時間をどのように使うかにより、それぞれの人生となる。この本を読むことにより時間がどのように解釈されてきたのかを知りたかった。以前どこかの旅行で読もうとしたが、抽象的すぎて途中で挫折していた。最近禅に接する中で、改めて時間に対する興味が湧いてきた。
 過去の哲学者が時間をどのように定義し、その上で中島先生が自説を唱えている。過去の哲学者の解釈はしっくりこないし、中島先生の自説はなんのことはない、すべてを認識論に落としこんでいるだけ。考えても仕方ないことをぐちゃぐちゃほじくりかえして、一言で終わることを、とことんまでわかりにくくして、本一冊まで無駄に議論を広げているように見えた。
 旅行中に2日で1回読んだ。まるで哲学のつまらなさを伝えようとしているみたい。それこそお金と時間を返して欲しい。中島先生のファンでも買ってはいけない