朝分析の人としゃべっていると、無差別にサンプルがくるから終わりが見えない、と言っていた。うちの上層部は段取りをまったくせず、思いつきで予定にない実験を指示し、一番下を落としどころに使う。何度書いても書き足りない。最悪だ。
そこにヒロシがやってきて、今日の作業は中止になったことを知った。溜まってた本業を片付ける時間が欲しかったので、これはとても嬉しかった。中止の理由は予定サンプルが減ったから。相変わらずずさんな計画だ。それとも誰かがボイコットのため意図的に仕組んだのか？変更があると、突発が入る可能性が出てきたが、月曜日から仕切り直しということで安心した。後で聞いたところによると、最初からサンプルはそんなに必要ではなく、既に倍量を作っていた。上層部の連絡が行き渡ってなかったらしい。うちの上層部は段取りをまったくせず(ry。
夕方の用事だけは死守したかった。それはさっちゃんとの飲みだったから。コバとヒロシを連れて、19時海浜幕張。テーマは焼肉。当初評判のいい店を予約しようとしたが、予定が流動的になったため、飛び込みに変更した。海浜幕張ならどこか入れるだろうと。第一候補の｢いしび｣は満員だった。｢くいどん｣｢牛角｣はチェーンだから回避。胡散臭かったが、ネタのつもりで｢貴闘力｣にした。
貴闘力関はとても人気のある力士だった。けれど、引退後の親方のときに、野球賭博に関わったとして、大関琴光喜関とともに角界から追放されてしまった。焼肉屋って手軽に開業できると聞いたことがある。だからスポーツ選手や芸能人がよくやっている。そしてほとんどの焼肉屋はくず肉を高い値段で出している。いかに話題性でもって客を呼び込むかが勝負である。だから、グルメな私は飛び込みではいかない。今回は焼肉よりさっちゃんとのトークが目的。
｢貴闘力｣には背の高い店員さんがいた。ネットには相撲を廃業した人の受け皿にもなっていると書いてあった。この店員さん、廃業したにしては、ずいぶん年をくっていた。コバかヒロシが｢お相撲さんだったんですか｣と聞くとアルバムを見せてくれた。知っている力士が写っていて、最初店員さんが誰だかわからなかった。何枚も見てると、どの写真にもその知ってる力士が写っていた。えっ、嘘、マジで？｢相撲ファンで僕のこと知らない人はもぐりですよ｣。まさか・・・琴富士関？あの幕内優勝したことのある？優勝したあと注目して見てたもん。ひいきの力士だったよ。なんで焼肉屋で接客してるの？自分の人生でお相撲さんと絡むなんて夢にも思わなかった。しかも、優勝経験のある力士。日本の国技で優勝だよ。誰にもできることじゃない。マジでリスペクトですよ。隣には楽しいさっちゃんがいるのに、それも忘れて私の興味は完全に店員さんになっていた。なんで俺こんなに興奮してるんだろ？こんなに興奮しても今の俺とまったく関係ないじゃん。でも、自然に感情がわきあがってくるんだ。目の前に子供の頃に憧れたヒーローがいる。もうすっかり忘れていたけど、いつまでも俺のヒーローだった。信じられなかった。夢のようだった。まるで子供に戻ったみたいだった。一緒にツーショットで写真を撮ってもらった。パワーをもらった。ずっと大事にしよう。
適度にべろべろになった。次の約束もした。これからもいろいろ期待ですな。電気とパソコンをつけたまま寝ていた。
