びーの独り言

どこいくの?どっか。

2011/06/10(金)「虚構」

 今メインで取り組んでいるネタのことを書いてみる。昨日のS氏には話したが、それよりもう少し細かく書いてみたい。
 ちょうど1年前だろうか。Tさんからある素材ネタを紹介された。Jさんも強く推してきた。私はKプロのとこで特許調査してたときにその素材の存在については知っていた。その素材には興味はあったが、想定する用途にはとても無理だと思った。TさんもJさんも知らないだけなのだ。調べるまでもなく否定するのは簡単だったが、皆が思っている用途と違うどこかでなんとかなればなあくらいに思った。私も少し調べてみたかったし、調べてみたら皆も納得するだろうし一石二鳥だと思った。で、いろいろ調べてみて、将軍様にダメだと報告したw。もちろんやんわりと。すると将軍様にも火がついてしまった。しかも、私が無理だと思っている用途で。実はうちのチームは鳴り物入りでできた割には目玉がなかった。そのスケープゴーツにされてしまったのだ。
 この段階ではまだちょっと困ったなという感じだった。仕方ないけど、個人的興味もあって、遊び気分でサンプルを外注で作ってみた。案の定、期待した品質は出なかった。将軍様に「全然期待してる品質に遠いです。」と報告すると「まだやれ。」と言われた。将軍様のことは嫌いだけど、きちんと説明すれば理解する。それが「やれ」と。政治的な何かを感じずにはいられなかった。でも、うちの部署が何も出していない以上矢面に立たされても仕方ないと思った。将軍様が「副社長に言ったから」と言った。将軍様も追い詰められてたのだろう。
 副社長に報告した。「面白い」と絶賛された。どうやら私が「機械を作ってもやります」と言ったのがポイントだったらしい。新製品の開発は素材と設備だ。これは滋賀時代に徹底的に考え抜いた結論。素材はうちでは扱っていない。だから、設備しかなかった。けれど、私には設備はわからない。しかし、やらなきゃいけない。そういう発言だったわけだ。ほとんど精神論だった。
 しばらくほったらかして忘れてもらおうとおとなしくしてたが、副社長は覚えていたらしい。おそらく将軍様が嘘ばかり吹き込んでいたのかもしれない。先月終わりに隣の部署のカリスマに呼ばれ、カリスマの配下になった。しかも研究所2大嘘つきと呼び続けているKプロと入社以来3度目のタッグになってしまった。なんという運命なのか。きっと来週火曜日の内示では異動するのだろう。滋賀の子会社が私を呼ぶことはないはずだから、カリスマが私を引っ張っているような気がする。半年前にも私のことをFさんのとこに引っ張ろうとしてたし。もう引っ張る人がいないから今の部署だと思ったのに、誰かが見てるなんてよく言ったもんだ。Kプロに言われた。「副社長が1億円だったら買っていいぞと言っている」、俺のせい?めちゃくちゃだ。いくらいい結果を出しても設備をつけてもらえないのが普通なのに、今回はいい結果なんて全くないのに設備をつけるという。そういうふうに振る舞ったから自業自得だけど、時代の流れというかタイミングというか。これが滋賀で勉強したことなら私も立派な3人目の嘘つきだ。誰も歩いたことのない道を歩くのが開発なら、究極のMとしか言いようがない。