びーの独り言

どこいくの?どっか。

「できません」と云うな

「できません」と云うな―オムロン創業者立石一真 (新潮文庫)

「できません」と云うな―オムロン創業者立石一真 (新潮文庫)

 GW中に三ノ宮のブックファーストで買った。すっかり何か買うのが定番となっている。別にこの本のことを知っていたわけではなかった。ただ、店頭に並んでいるのを見てひらめいただけだ。
 この本はオムロンを立ち上げた人の話である。このブログを始める以前は、アサヒビールから始まり、ソニー、ホンダなどずいぶん読んだ。最近は飽きてしまって読んでなかったが、なぜかこの本には惹かれるものがあった。オムロンと言えば自動改札機のことしか知らなかったから、一体何をやっている会社か興味があった。
 凄い本だ。一生のうちに人間はここまで頑張れるのか。だいぶ有名人は知っているつもりだったけど、こんな隠れた人物がいたんだな。ライターの手腕というべきか、とても読みやすかった。気持ち悪いくらいによくまとまっている。ちょっときれいすぎるんだよな。たんたんとしている。暗さやドロドロしたものがない。インパクトに欠けるというか。でも、マイナス面を差し引いても、ワクワクすることができる。
 私はどこまで頑張ってるのだろう。冴えない毎日であっても、誠実にやっていれば、結果はついてくると信じたいよな。「「できません」と云うな」って題名は言い得て妙だわ。だって、できないことをできるようにするために毎日を過ごしてるんだもん。この本からは忘れてかけていた熱い思いが溢れている。まだまだやれるってところを見せてやろうじゃないか、そんな勇気が湧いてくるような本だ。