びーの独り言

どこいくの?どっか。

2011/04/24(日)「廃車」

 私は車を持っている。入社したときに買ったカローラだ。中古だったので、17年目になる。2年前の車検で「ベルトが劣化してきます」と言われた。あんまり乗ってないからわからないけど、ゴムは切れるよな、と思った。最近は全然乗らなくなった。年を取ったのか車は面倒だと思うようになった。都市部ではそもそも必要ではないと思っていた。誰かを乗せるまでなんて思っていたが、ついにそういうシーンはなかった。5月終わりに車検が切れるので、先月廃車について調べた。廃車にするより売った方が持ち出しがなさそうだった。一括査定があるけど、ネットに個人情報を書くのがイヤだから、大手に持ち込むことにした。得なところを探すよりはさっさと終わらせたかった。中古車屋は近くに色々あったけど、トヨタ系の「T-UP」にした。ネットで予約した。3/12土曜日。そして、3/11に大地震、帰宅すらできずorz。それ以来、週末は避難を兼ねて西に行く生活。18きっぷが終わっても、先週末は展示会レポ。ようやく今日、中古車屋にアタックすることができた。
 いつ以来か久方ぶりに車を出した。ブログを遡ればわかるけど、どっちでもいいことだ。車を出すときはバッテリーの結線をする決まりになっているw。運転の感覚はまだあったが、カーブではキョロキョロしてた。運転すれば、思い出が蘇ってきた。初めて乗ったときのこと、呉の海寄りのとこを試乗したっけ。妹分Rと大学友人Hと松本に行ったこと。何で行ったかわからないけど、車中泊したのは強烈なインパクトだった。よく考えれば、私の人生の結構な時間を一緒に過ごして来たんだよな。そう思うと急に惜しくなってきた。
 「T-UP」はヒマそうだった。入るのがためらわれるくらい。咄嗟に出た言葉が「車を処分したいのですが」「どの車ですか」「あそこのカローラです」「車検証ありますか」。車検証を見せると、住所が広島であることを指摘された。今までの住所の遍歴を公的に証明する必要があるとのこと。凍りついた。今まで引っ越し回数を自慢してたような人生である。まさか廃車のときに証明がいるとは!
 部屋に帰って真面目に調べた。いままでで7回も住所が変わっていた。凄くややこしいのだが、結果から書くと、戸籍の附票というのを本籍地から取り寄せれば、今までの住所遍歴が証明できるかもしれない、ということだった。少なくとも戸籍の附票は5年保管なので5年前までは遡れるはず。5年前は湖南市に住んでいたので、そこまでは証明可能だろう。もう一つ問題があって、滋賀時代に市町村合併の影響で本籍地を変えていた。それもぎりぎり5年以内であることを確認した、ということは、前の本籍地も残っている。もしかすると、呉の記録まで遡れるかもしれない!まずは明日佐賀市役所に確認してみよう。
 この文章を書きながら、さらにいろんな思い出が蘇ってきた。主には初期の頃のものだ。呉のとき、福山で大学友人Fに会い、米子で同期FとTに会い、四国で妹分Rと桂浜に行った。初めて渡る瀬戸大橋はとてもきれいで、土佐電にクラクション鳴らされて肝を冷やしたっけ。宇都宮ではいきなりやすをと東北旅行、冬に上野と四国九州旅行、長崎で年が明ける10分前に検挙されたのも今じゃいい思い出。翌年の夏にやすをと北海道旅行。ここがハイライトかも。触れたことのない新しい世界は衝撃だった。最後は稚内まで行ったよな。この3連発は今でも私の旅のベースとなっている。そのあとは松本があったくらいで沈黙。滋賀に移って、四国再び。その様子はブログでレポート済み。思えばあれがカローラで遠出した最後だったなあ。
 まだもう少し一緒にいられる。5月終わりまでは一緒に旅に出よう。