- 作者: マイケル・ブルックス,楡井浩一
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2010/04/22
- メディア: 単行本
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だいぶ前に三省堂で平積みになっていた。私は外国人が書いた科学エッセーが好きである。この本にはそんなに魅力は感じなかったけど、迷うなら買ってみようという感じだった。池谷先生や橋爪先生の本を読み終えたとき、この本を読み始めた。手元に他の本がないからだった。
知らないことを書いてるということで参考になったが、好きになれなかった。内容が偏ってるような気がしたし、そんなに読みやすくもなかった。こういういろいろな分野を扱う本は無理があると思う。著者のサイエンスライターとしての実力もどうなんだろうか。どうしてもサイモン・シンと比べてしまうし、同系統であれば、マーカス・チャウンの「奇想・宇宙をゆく」の方が面白かった。それとも単に訳が悪いのだろうか?13というのは全く根拠のない数字だ。一つの本で13の謎を説明するのが無理がある。もっと丁寧に説明しないと。
科学で解けないのではない。科学は所詮後付けの説明に過ぎない。できの悪いSFみたいだった。2回読んだ。今では2回読むべきではなかったと反省している。私には昔のように面白くない本につきあう時間はない。