びーの独り言

どこいくの?どっか。

2012/08/12(日)「旅行4」

 朝5時半に「東横イン」のロビーで大学友人Sと合流した。今回の旅はSの南九州乗り潰しにつきあう旅である。
 熊本―人吉―湯前―人吉―吉松―隼人―嘉例川―吉松―都城南宮崎宮崎空港―宮崎。
 肥薩線は4回目。球磨川の流れは四万十川とは違い、グリーンではあるが、水は濁っていた。また予土線がトンネルと鉄橋の組み合わせだったのに対して、肥薩線は最初球磨川の一度鉄橋で渡っただけだった。肥薩線はすごいけど、予土線に行った後では少し見劣りした。それとも単に行き過ぎで飽きてきたか?
 くまがわ鉄道は人吉盆地を横断している。乗るのは2回目。前に乗ったときにはかなりいいイメージを持っていた。山間の田んぼに囲まれた静かな路線。この盆地には緑が多く、人の気配をあまり感じない。どこか北海道に通ずるものがある。長年周囲と隔絶されていたため独特の文化が発展したのかもしれない。途中駅のあさぎりは昔は免田といい、あの免田事件の現場でもある。こんなのんびりしたところで事件があったことが信じられなかった。終点湯前は相変わらず寂しい駅だった。この先にはバスが出ていて、前回と同様に気になった。次回があるとするなら乗ってそうだ。折り返しの電車には小さな女の子を連れたお父さんが乗ってきた。女の子が「いやだ、寂しい、行きたくない」と激しく泣き叫んだ。お父さんは「次で降りるから。お母さんに会えるから」と言った。電車が動くと女の子は静かになった。しかし、お父さんは次では降りなかった。そのまま終点の人吉まで乗っていた。
 人吉からは再び肥薩線で吉松へ向かった。この区間には観光列車が走っている。険しい山を日本唯一のループスイッチバックやたくさんのトンネルで抜けている。どこが観光ポイントかもうわかっていた。余裕の乗車だった。まずはくりめしを食べた。これが今回一番の楽しみだったり。何度食べてもおいしい。これはほんものだ。もっと評価されるべきだ。大畑、矢岳を過ぎ、最大の見せ場である日本三大車窓はもやがかかってぼんやりとしていた。これも旅である。真幸ではたくさんの売り子のおばちゃんが手を振っていた。いつもと違うと思ったらTVカメラが回っていた。売ってるものは名産でもなんでもなく普通のお茶とかお菓子だった。ニーズあるのかな?吉松に到着すると、湯前で見たお父さんと女の子がいた。次の駅どころか吉松まで来てるし。しかも、そのまま折り返していった。お父さんは観光列車に乗せに来ただけなのかwww。
 隼人で折り返して嘉例川で降りた。嘉例川駅は築109年の駅舎が現存している。また九州ナンバーワン駅弁も売られている。残念ながら駅弁は売り切れていた。意外と観光客が多かった。みんな車で来てた。ひっきりなしに人が来て興ざめだった。鉄道に興味がない人たちがわざわざ見にきて楽しいもんなのだろうか?大隅横川にも同じ駅舎があるが、こちらには人がいなかった。失敗したような気になった。
 吉松から都城までの吉都線は2回目。遠くに霧島山が霞んでる以外は特に見所もなく。初めて乗るはずのSも寝ていた。
 今日は宮崎に泊まった。宮崎に泊まるのは初めてだった。いつもの「東横イン」。Sと飲みに行った。フロントで勧められた有名でもなさそうな近くの店に行った。たかが鳥と思ってたらめっさうまかった。もも焼き、チキンなんばん、たたき。普通の店でこのクオリティだとするとどれだけ宮崎のレベルは高いのか?東京と何が違うのだろう?百聞は一見に如かずとはよく言ったもの。初めてのチャレンジはどんどんやるべきだと思った。