びーの独り言

どこいくの?どっか。

2010/09/26(日)「旅行4」

 起床5時20分・・・のはずが、目覚ましが鳴らず6時40分だったorz。疲れていて日程に余裕があるときにこうなることがある。
 富山―宇奈月温泉欅平宇奈月温泉―魚津―越後湯沢―東京―千葉みなと。
 富山地方鉄道に乗って宇奈月温泉まで行った。道中は相変わらずの田園風景だった。昨日よりずいぶん寂れているように見えた。立山と同様に宇奈月温泉の手前で山になった。宇奈月温泉もまた黒部ルートの入り口だ。けれど、電車は閑散としていた。
 宇奈月からは黒部峡谷鉄道黒部峡谷鉄道は普通の鉄道とは全く違う。元々ダム工事用の資材を運搬するために敷設された。黒部峡谷の崖っぷちをトロッコ列車で進む。完全に観光鉄道だ。全席指定と聞いてたから乗れるかどうか心配してたけど、全然余裕だった。トロッコ大井川鉄道井川線と似た感じだった。遊園地のアトラクションで出てきそうだった。ほとんどじいさんばあさんで、あとは家族連れかカップル。おっさん独りなんていなかった。考えてみれば、おっさん独りで遊園地に行くだろうか?トロッコが動き出すと皆が手を振っていた。やはりアトラクションだ。黒部峡谷は最初から全開だった。崖っぷちに築いたわずかなスペースをトロッコは進んだ。山は垂直に近く谷は深かった。川の水はエメラルドグリーンで、河原の岩は白かった。時折ダムが現れたり、吊り橋がかかったりしていた。車内ではずっと室井滋さんのアナウンスが流れていた。険しい山が好きな私は思ったより醒めていた。あまりに凄すぎるからかもしれない。観光地になってるのがイヤだったのかもしれない。延々と同じパターンだったので飽きたのかもしれない。そこに住む人の生活を感じられなかったからかもしれない。80分で終点欅平に到着した。人跡未踏の山の中で土産物を売ってるのが奇妙に思えた。わざわざ欅平まで運んだものをまた下界に持って帰るんだよ。少し歩けば温泉やら展望台があるみたいだったが、ほとんど興味はなかった。ここは山深くてすごいけど、いかんせん俗っぽかった。ここに今度来ることがあるなら山に登るしかない。1249のトロッコで戻った。行きのワクワク感はなくて、やけに時間が短く感じられた。
 せっかく宇奈月温泉に来たのだから外湯を探したが、なかなか見つからなかった。外湯がないところもあるのか。偶然に「温泉会館」を見つけた。ガイドブックにもなぜか載ってなかった。350円。番台があって小さな風呂。雰囲気は外湯そのもの。でも、湯が温泉ぽくなかった。硫黄の匂いもぬるぬる感も感じられなかった。宇奈月温泉はトロッコの途中駅である黒薙から源泉をパイプラインで運んでいる。もしかすると、その影響で温泉ぽくなかったのかもしれない。
 今回の旅をまとめてみる。今回は久々の乗り鉄だった。もう乗り鉄だけにこだわるつもりはない。どちらかと言うと滞在型の旅を楽しみたいと思ってる。けれど、フリーきっぷだと乗らなきゃ損だと思うのだ。だから、薄く広く回っておいて、今回だけと思わず良かったらまた来ようかなという感じである。独身ならではの贅沢な考え方である。わざと未完成にするという美学!今回、乗ろうと思ったところは全てクリアすることができた。これは大きな成果だ。きっとその達成感をずっと胸に生きていける。そして、また別の新しいところに行くこともできる。それにしても、期待してるところはダメで、期待してないところで驚いたりする。自分ってなんてあまのじゃくなのかなと思わなくもないw。さて、北陸はまとめて残していた区間だった。今回のフリーきっぷを使う旅をずっと楽しみにしていた。北陸の鉄道はずいぶん廃止もされたのだが、それでもまだ鉄道が残っている。これは同じ雪国の東北とは明らかに違う。東北の鉄道は話題に上っていたが、ほとんどが消え去った。北陸の鉄道は話題に上らないが、残っている。そのあたりに微妙な県民性の違いを感じる。廃止になりそうなとこでも、積極的にアテンダントを設置したりしている。その頑張りには好感が持てた。今後もフォローしていきたい。北陸のグルメは金沢も高岡も富山も同じだった。白エビ、ブリ、イカ。残念だけど、これらの食材についてはなんとも思わない。軽く北海道に負けてると思う。そして今回のように3日も食べれば飽きてしまう。正直、トンカツとか肉系が恋しくなった。敢えて挙げるなら「ますのすし」だろう。駅弁もおいしいが、もっとおいしいところがたくさんあるらしい。今度どこに行くかと問われれば、観光である。福井の東尋坊永平寺、金沢の兼六園、茶屋街、忍者寺、能登半島を車で疾走、立山黒部アルペンルートあたりかな。やりたいことはいくらでもある。こういう休日の使い方を目指そう!