びーの独り言

どこいくの?どっか。

2010/09/25(土)「旅行3」

 起床5時20分、乗りテツの朝は早い。高岡―氷見―高岡―城端―高岡―越ノ潟・・・新湊東口・・・岩瀬浜―富山―立山岩峅寺―富山―南富山―大学前―丸の内―富山―猪谷―富山。
 0600の氷見線からスタート。昨日とは違ってハットリくん電車ではなかった。窓際の好位置を確保し車窓を楽しむことができた。
 高岡で「ますのすし」を売ってたので醤油はついてないのか聞いてみた。木桶タイプにはついてないが、他のタイプにはついているとのことだった。あのでかい1300円はお持ち帰り用だったのか。
 城端線も以前に乗ったことがあった。2両編成の1両が思いがけずハットリくん電車だった。ふと一部の窓全面に絵柄がラッピングされていることに気づいた。昨日車内からすだれのように見えたのはきっとこれだ。城端線には高校生がいた。土曜日でも学校あるのか。まあ席は確保したからいいけど。城端線には何も期待してなかった。ひたすら田んぼの中を進んだ。終点の「TrueTears」ポスターが一番印象的だったり。
 万葉線は高岡から新湊の越ノ潟を結んでいる。加越能鉄道が経営から手をひき地元自治体の第三セクターになった。最初路面電車で途中からは専用線になるようだった。今日は運悪くツアーのじいさんばあさん20人と一緒になってしまった。新湊出身の立川志の輔のガイド流れていていいアイディアだと思った。なんの期待もしてなかった万葉線だが、特に専用線になってからのレトロな雰囲気が熱かった。目立たない裏道を右へ左へくねくねみたいな。本物の哀愁が漂っていた。変わらない周りの家並みから染み出ているのかもしれない。それにしても銚子電鉄の安全対策に問題があるなら、この線も危ない気がするのだが。終点越ノ潟の寂しさも凄かった。目の前は海だった。そしてそこには渡し船
 この線は元々対岸の富山側と結ばれていた。それが河口を拡げるために線が分断された。分断された場所には渡し船ができた。後に富山側だけ廃止になった。 渡し船は県営で無料だった。客はおばさんと子供連れの奥さんだけだった。わずか10分の旅。大きな橋が建設中だった。着岸すると自転車に乗った高校生が二人乗り込んでいった。
 船着き場にはバスが連絡していた。休日限定。平日はどうしてるのだろうか?バス道の隣はサイクリングロードになっていた。おそらく分断された片方の廃線。結構長く続いていた。やがてバスは富山ライトレールの終点岩瀬浜に到着した。
 富山ライトレールは元は国鉄富山港線だった。なぜか2006年に第三セクターになった。普通の電車だったが、路面電車になった。また、一部線路の付け替えもしてるようだった。いまいち何が起きているかわからなかったので、この目で確かめてみたかった。岩瀬浜は駅というよりバス乗り場みたいだった。ホームの段差がほとんどなかった。そこに2両編成の黄緑色の低床車両が停まっていた。乗り込むと若い女性の声で「こんにちは」と言われた。声のした方を見ると、まさか路面電車アテンダントとは。しかも、声がかわいかった。この電車は路面電車だが、専用線を進んだ。路面電車特有の振動はなく、滑るように進んでいった。乗っていてワクワクする車両だった。どの駅も路面電車用にホームがリニューアルされていた。また、富山駅付近で明らかに線路が付け替えになっていて、そこからは軌道線になった。富山市はいろいろ鉄道を推進しているが、すごい気合いだと思う。
 12時、富山地方鉄道に向かった。富山地方鉄道は地方私鉄の中では大きい部類に入るが、いまいち話題に上らない。2日間フリーきっぷは4400円と史上最悪に高かった。とりあえず立山まで行くことにした。立山まで行けばうまく乗り潰せそうだった。どこまでも田園地帯を進んだ。近鉄をボロくしたような雰囲気だった。ずっと面白くなかったが、立山手前で圧倒的な山の中になった。地方の私鉄がこんな路線を持っているとは。かなり興奮した。立山駅は立山黒部アルペンルートの玄関口である。普通はそのまま黒部ダムへ向かう。黒部は皆が絶賛するから一度は行きたいと思うが、今日は折り返した。折り返す人など私くらいだろう。
 復路は岩峅寺から不二越・上滝線に入った。こちらもまた田園地帯で特筆するようなことはなく。そのまま富山に戻った。
 15時「東横イン」をゲットした。荷物を置いて再び乗り潰しへ。
 富山地方鉄道の市内線に行った。市内線は路面電車である。富山市は最近路線を新設して環状線を作ってしまった。そこに地鉄路面電車を走らせている。路面電車は乗っていても退屈だ。どこを走っているかわからない。富山市は力を入れてるかもしれないが、盛り上がっているとは思えなかった。観光地を控える広島、函館に比べれば迫力不足。また、路面電車のお陰で道路が片側一車線になり交通が滞っているように見えた。京都のようにバスでいいのではないか。でも、高齢化や冬季の問題など見えないところで必要なのかもしれない。とにかく新しいことに挑戦する姿勢は評価できる。
 16時半、時間があったので高山本線で猪谷へ行った。高山本線は2回目だが、前回は夜で真っ暗だった。車窓派の私には乗ってないのも同然だった。猪谷まで行っても全部乗ったことにはならないが、フリーきっぷは猪谷までなので仕方なかった。高山本線は景色がよいとの評判で、猪谷までの景色もそれを感じさせた。猪谷は岐阜との県境の駅で山間の小さな集落である。昔は神岡鉄道が分岐していた。猪谷で降りたのは私独りだった。なぜかお巡りさんが2人ホームにいた。外にはパトランプを回しているパトカーが停まっていた。どうやら熊を撃ち損ねてどこかに逃げたらしかった。少し歩くと神通川があり深い谷を作っていた。かつて神岡鉱山の廃液で公害を起こした川だ。そんなことがあったなんて今は感じさせなかった。神岡鉄道の分岐跡を探したが、線形はわからなかった。
 「東横イン」に戻り、自力で飲み屋を探した。いつもはフロントに聞くが、ここは前に失敗したのだ。「米清」という店を選んだ。大当たりだった。店長がまず話しかけてくれて緊張をほぐしてくれた。3000円でおまかせにしたら出てくる出てくる。あとで聞くと満足するまで食べさせるとのことだった。店長はいろんな料理の話しをしてくれた。女性の店員も元気があって気配りのできるとてもいい子だった。絶対また行こう。