びーの独り言

どこいくの?どっか。

2010/09/23(木)祝「旅行1」

 明日年休を取って4連休にした。以前からやりたかった北陸乗り潰しを決行した。今回のきっぷは「北陸フリーきっぷ」、4日間北陸のエリア内が乗り放題。21500円であり、他のきっぷと比べるとそんなにお得感はない。北陸は2回目のアタックである。JRは七尾線が残るのみだったが、各町に細かい私鉄があるのでそれらを制覇するつもりだった。
 千葉みなと―東京―越後湯沢―金沢―福井―越前武生―田原町三国港福井口―勝山―福井―金沢。
 千葉みなと0540でスタート。天気予報では雨だったが、まだ雨は降ってなかった。東京の新幹線では雨が降り始めていた。越後湯沢で特急に乗って福井到着は12時を越えた。えらく遠いもんだ。福井では新幹線らしき高架を作っていた。金沢新幹線が着工しているのは知っていたが、福井でも工事してるのか。
 道中は最近の私を悩ましているアホの江川や将軍様のことばかり頭に浮かんだ。休みになってもなお邪魔をするのか。この会社にむいてないのかもしれない。もしかすると社会人としてもどうなのか。滋賀のとき散々考えてたようなことを考えていた。アホ相手に消耗するだけ無駄だから、とりあえず身を低くしようという結論にした。しかし、こんなんじゃ今はあんまりいい状態とは言えないなあ。福井で降りたのは初めて。つかこの地名大嫌い。この地に恨みも何もないが、イヤな奴の顔が浮かぶ。テンション上がらないのはそういう影響もあるのかもしれない。金沢で買った「ますのすし」には醤油がついてなかった。
 福井鉄道のことは知らなかった。どうやら路面電車らしかった。JRの駅から商店街を抜けると目の前の道路に線路が敷かれていた。そこへちょうど車両がやってきた。古い型の2両編成、とてもいい味を出していた。一気に頭の中の雑念が晴れるようだった。駅は完全に路面電車のそれで、道路のセンターライン寄りに一段高い乗降口が作られていた。まるで広島電鉄のようだった。車両はなぜかクロスシート。見たことない車両だった。ガタピシと振動出まくり、バスよりひどい。駅を出てすぐにスイッチバックしたのも熱かった。路面電車スイッチバックは初めてだ。しばらくすると専用線になった。京福電鉄福島交通みたいだった。それにしてもどの駅も駅前に何もない。唐突に民家の間にあるという感じ。経営が苦しいようだが、なんか時代に取り残された雰囲気だった。終点の越前武生駅はJRと連絡していた。つまり全線JRと平行しているのか。それはしんどい。改札の若い女性が500円で1日フリー乗車券を買えることを教えてくれた。折り返して気づいたが、このワンマンには整理券がなかった。まさかの自己申告制。3つ目の終点田原町はえちぜん鉄道と連絡していた。
 えちぜん鉄道は昔は京福電鉄だったが、半年の間に2度も列車衝突事故を起こしてしまい、経営不振のため安全対策資金を捻出することができなかった。そして、経営を地元自治体に引き継ぎえちぜん鉄道として再スタートした。えちぜん鉄道は福井と三国港を結ぶ三国芦原線、福井と勝山を結ぶ勝山永平寺線の2つの路線がある。
 田原町ではキャンペーンがなされていた。マイカーを使わないで電車、バスなどの公共機関を使いましょうという取り組みだ。すでに富山では電車の値段を割り引きしたり、本数を増やしたりして大々的に実験している。福井でもやろうとしてるんだなあ。えちぜん鉄道のフリーきっぷは800円、福井鉄道えちぜん鉄道も通常料金と比べてフリーきっぷがかなり安い。いくつかのアンケートがあったので参加した。私は賛成派だし、こういう実験はどんどんやるべきだと思っている。公共機関の新しいあり方が模索されているので注目していきたい。
 まずは三国芦原線三国港へ行った。えちぜん鉄道福井鉄道と比べると格段に揺れは小さかった。お金がないと聞いていたが、設備はきちんとしているように見えた。車内には若い女性のアテンダント、そういえばえちぜん鉄道がスタートしたときに話題になったなあ。いいサービスだけど、自治体の税金で賄われてるのだろうか。電車は畑ばかりの平野の真ん中を真っ直ぐ北上した。同じ景色が最後まで続いて退屈だった。あまり沿線に人が住んでそうに見えなかった。次に福井口に戻り勝山永平寺線を勝山へ向かった。こちらは山間を川に沿って進んでいた。もっと人がいなさそうだった。なぜここに鉄道が必要だったのだろう?慢性的な赤字体質なのかもしれない。電車を使いましょうという運動は裏を返せば、電車の存続が危ないということなのかもしれない。 18時に福井から移動して19時に金沢に到着。「東横イン」をゲット。フロントお勧めの店「くろ屋」へ行った。店員さんが話しかけてくれてとてもいい雰囲気で、料理も地元の刺身を中心においしかった。隣の女性も独りらしくてキョロキョロしてた。そのうちに話しかけられた。今まで旅行してきたけど独り旅の女性と話すのは初めて。少し年輩ぽく見えた。聞けば山形の人だった。私がカウンターでテツ話をしてたせいか、ブルートレインの話になった。ずーずー弁がいい感じで耳に残った。どうやらこの店は超人気店らしく2時間待ったとのこと。私がいきなり座れたのは超ラッキーだったらしい。旅をしてたらいいこともあるんだなあ。