びーの独り言

どこいくの?どっか。

2009/09/23(水)祝「旅行⑤」

 旅行5日目、最終日。仙台−小牛田−一ノ関−平泉−一ノ関−仙台−福島−黒磯−宇都宮−上野−東京−千葉みなと。
 仙台0630スタート。0930平泉で同じく東北旅行中の大学友人Sと合流。インパクトのある旅にするためにはこういう仕掛けが面白い。平泉は奥州藤原氏の本拠地。金色堂で有名な中尊寺がある。それ以外にもいくつかの名勝が知られている。
 まずは徒歩ですぐの毛越寺へ行った。ゆったりとした敷地、どこか京都とは違う。目に付いたのは人工池。とても大きい。岩、砂利、芝生が何かを表現するように意図的に配置されていた。遣水という人工の小川もあった。幅1mくらいで、小さな舟を浮かべたりして遊んだそうな。周辺の建物は大体が失われていて、基礎の石だけが残されていた。その空き地は緑の芝生で覆われていた。
 徒歩で駅に戻り、「芭蕉館」でわんこそばを食べた。それからバスで中尊寺へ。中尊寺は観光客でごったがえしていた。山道を登り、本堂などいろいろ回りながら800m先に宝物殿と金色堂はあった。先に宝物殿に行き、数々の国宝を見て、色々な説明を読んだ。そして、金色堂金色堂は覆堂に覆われていた。そして、覆堂の中に入って驚いた。噂では聞いていたが、本当に全体がガラスで覆われていた。金色堂自体は屋根以外は金箔できんきらきんだった。金閣寺の金とはどこかが違う。ここは極めて間近で見ることができたので、木のボコツキ感とかが細部に渡り観察することができた。また、金箔の色も金閣寺よりは若干黄色がかっていたかもしれない。建物の内部には左、右、真ん中に大きな菩薩様が祭られていて、その前に小さな菩薩様が複数安置されていた。螺鈿細工が施された贅沢な装飾の数々は美しかった。が、初めはなんとも思わなかったが、段々と怒りに似たものが湧き上がってきた。やはりガラスが違和感たっぷりなのだ。周りの建屋も気に入らない。900年前の技術と現代の技術の融合、古い物は新しくなるのかもしれないのだが、それにしてもやりすぎというか。金閣寺なんて周りの景色を含めて一つの作品である。しかし、ここにはそういうのは感じられないし、かといって信仰に対する厳かさもなく、ただ物珍しいものがある、くらいになっている。何か私の知らない理由があるのかもしれないが、あるべき場所に収まっていない。つまり例えるなら、奈良の大仏は大仏殿にいるべきであり、お台場にあったらそれは違うのである。金色堂を出た後に、昔の覆堂だけがあった。木造で雰囲気のある作りだった。その覆堂に収まっている金色堂が見たかった。
 バスで駅に戻るとタッチの差で電車を逃して1時間待ちとなった。仕方ないので昼間から缶ビール。仙台で牛タン弁当を入手、福島でつまみとビール、宇都宮からはグリーン車で酒盛り。ずっとSとしゃべっていたので退屈しなかった。こういうのにつきあってくれる友人は実にありがたい。秋葉原で別れ、千葉みなとについたのは2445。
 今回の旅はまとまりがなかったが、むしろいろいろもりだくさんで面白かった。乗り潰しから、ネカフェ難民体験、宇都宮の麻雀、平泉の観光。基本、自由気ままなスタイルは変わっていない。こないだの北海道のように、日常生活から離れて、気持ちをリフレッシュするには充分だった。もっともっといろんなとこに行きたい。いろんなことをしてみたい。