びーの独り言

どこいくの?どっか。

2007/08/21(火)年休「旅行③」

 苫小牧6時12分出発。旅行者が数人だけ。みんな石勝線狙いなんだろうな。室蘭本線で追分まで。北海道の景色は本州とどこか違ってワイルドだ。人の手があまり入っていない。どこもかしこも緑色。平地も全て草原。はげ山はない。建物があれば、塗装が落ちてさびている。冬の厳しい寒さがそうさせるのか経済的に直す余裕がないのか。
 追分から石勝線。新夕張から特急。石勝線は道東への短絡線になる。青函トンネルと同じで特急しか走っていない。そして18きっぷでもOK。鉄道マニアの間で有名な狩勝峠日本三大車窓の一つであったが、新線ができてからは雄大な景色は失われたようだ。それでもまだその片鱗を感じさせるには充分だった。新得で乗り換え。名物だというそばを食べた。
 根室本線で帯広、駅が高架なので驚き。弁当で豚丼を購入。北海道では牛を食べる習慣がなくて豚を食べてたそうな。豚にうなぎのたれをかけたのが豚丼。結構、はまりそうな味。帯広の先は完全に大自然モード。この先に釧路という町があるなんて信じられなかった。どうやってみんな生計を立てているのだろうか。なぜそんなところに住んでいるのだろうか。不思議でしょうがなかった。道東に入ったのか明らかに涼しくなってきた。半そででも寒いくらい。窓を閉めた。
 釧路には7年前に来て湿原を回ったり和尚市場に行ったりしたことがある。今回は鉄道の旅、寄り道せずに先を急いだ。根室行きに乗車。よくもまあこんなところに線路を作ったなあというようなところ、人気の全くない原野。景色が有名というわけでもないのに、車窓に広がる景色はとてもきれいだった。厚床で旧標津線分岐と書かれていたが、周りに人なんか住んでなさそう。牛の方が多いんだろうな。こんなとこに路線があったなんてただただ驚き。最東端の駅、東根室で記念碑を撮影。まさか生で見るとは!
 根室初上陸。人生で一番東に来た瞬間。日はすっかり落ちていた。全く宿がなさそうな雰囲気。みんなそそくさとどこかへ消えていった。すぐに独り残された。町を歩くと背の低い古い建物が並んでいる。さびれた雰囲気の港町、潮の香り。普通の町なんだけど、いかにもロシア人ってのが2人歩いていた。青カンバンにはロシア語のふりがな。やっぱり最果ての町なんだなあ。ロシア人が入っていったホテルに聞いたら満員と断られ。急いで駅に戻り電話帳。1軒目満員(汗)、2軒目でGET。運良く一部屋空いてたと言われた。「ホテルニュー根室」、旅館みたいなとこ。通された部屋にはトイレ、バスはなく、エアコンも温度表示なし。これも飛び込みの面白さ。
 夕食のためにコンビニに行った。北海道のコンビニはセイコーマートという。そのセイコーマート系のタイエーという店があった。焼鳥丼ってあったがスルー。あとでわかったのだが、鳥と言いながら実際は豚らしい。
 着替えてから夜の町を走りに行った。復活の走りは根室から。こんな機会ないもんね。涼しいし。本当の先っぽ、納沙布岬までは23km。時間的に無理。