びーの独り言

どこいくの?どっか。

入門タグチメソッド

入門 タグチメソッド

入門 タグチメソッド

 以前タグチメソッドの入門書を読んだあとに、ブックス三雲で買ったのだが、分散分析がわからず挫折していた。分散分析の意味がわかるようになったので再び挑戦。
 タグチメソッドは品質設計のやり方についての方法論を扱っている。設計が悪いと下流で調整しても不具合は直せないので、設計の段階でノイズに強くしなさいという考え方である。例えば、風邪をひいたとする。風邪薬で直したが、すぐにまた風邪をひいた。本当の対策は、薬ではなく体力強化が必要というわけである。
 後半部になると説明が省略気味になってきてラフな印象。まず損失関数が出てくる。品質とコストを絡ませている。損益分岐点があるという話。いくつかのコストを算出して計算式に代入しなければいけないが、コストってそんなに簡単には求まらないと思うが?それから、マハラノビスの距離という概念が出てくる。これはかなり熱い。いろいろな因子の点数を求め、原点からの距離を算出すると異常判定ができるというものである。今後普及しそうな予感。
 タグチメソッドはマニアックである。なかなか普及しないのは直感でわかりづらいからであろう。また、実験計画法と分散分析の知識が必要なのだが、これらをうまく説明した本がないようだ。私自身もうまく人に説明する術をもたないw。これ以上勉強するよりまずは実践してみたいと思う。やってみればいろいろなことに気づくだろう。うまくいけば強力な武器になるはずだ。そのうち学会に登録してもいいかなくらいに思っている。