トヨタ式最強の経営―なぜトヨタは変わり続けるのか (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 柴田昌治,金田秀治
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2006/05/01
- メディア: 文庫
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かつてソニー、ホンダ、キヤノン等の本を読みあさっていた時期があったが、なぜかトヨタと松下は敬遠していた。それが今絡んでるのも不思議な縁。別に強く知りたいわけではなかったが、予備知識として無駄でもなかろう。前出と同じ著者が絡んでおり、購入時の期待感は失われていたが。
前出からの著者、柴田氏が主張することは、「企業風土や体質が大切。職場間の枠を超えたインフォーマルな集まりを作れ」。この主張は概ね正しいが、行間には「企業風土を変えることはとても難しく、その場合は下っ端が動いてもどうしようもない。」ということが隠れている。そこをなんとかしたいんだけど?
トヨタの記述の中で大野耐一氏の手法にかなり興味をひかれた。①たえず変化を求めるシステム、②作業を価値を生み出す「働き」と価値を生み出さない「動き」に分け、「動き」を徹底的に排除する、③なぜを5回繰り返す、など。似たようなことはやってるけど、今後参考にできそうな手法がありそうだ。
この本は半分以上が前出と同じ主張で、特に後半部はトヨタとは関係がない。トヨタのことを知りたいなら別の本がいいだろう。既にもう1冊軽い本を用意している。最後には大野耐一氏の「トヨタ生産方式」を読みたい。