びーの独り言

どこいくの?どっか。

おひとりさまの最期

おひとりさまの最期

おひとりさまの最期

 イズミヤの「くまざわ書店」で平積みになっていた。著者のことは名前だけ知っていた。以前岡田斗司夫にはまっていたときに朝日新聞の質問コーナーを知り、著者は車谷長吉とともに回答者の一人だった。因みにどんな回答をしていたかは読んだことはない。その後何度か名前を見かけた。要するに田嶋陽子のような感じだった。田嶋陽子のことはなんでも女性が損をしていると主張してるようで私は嫌いだった。この本の題名はまさしく私が知りたいことだった。好き嫌い云々よりもわらにもすがる思いだった。 
 著者の描く「おひとりさまの最期」は、地域の医療サービスを利用したり、親しい友人でチームを作ってもらって、お世話になるということ。それは東大名誉教授の肩書きを持つ著者自身の選択としてはアリかもしれないが、こんなきれいごとでは普通の人は到底納得できないだろう。お金がなかったり、友人がいない人はどうすればいいの?急に倒れたときは?迷惑になりたくない、でもお世話にならなきゃいけない。一番知りたい部分が全然書かれていなかった。誰のための学問なの?
 自己満足の自慢話の羅列で客観性に乏しく、何が問題で何を調べて何が結論なのか明確でなく、結局何を主張したいかがすんなり入って来なかった。「倒れてみないとそのときの気持ちはわからない」て。だったら本なんか書かないでと思う。断片的にプラスの情報もたくさんあったと思うが、それ以上にいろんなことが鼻について仕方がなかった。この内容では読むことはお勧めはしない。