びーの独り言

どこいくの?どっか。

ゲーム理論の基本と考え方がよくわかる本

 昔からゲーム理論ってなんだろうかと思っていた。「ゲーム」って名前が気になるよなあ。「利己的な遺伝子」の中にゲーム理論が出てきてさらに知りたくなった。「囚人のジレンマ」以外に何があるんだろうか。
 なんとなく知ってる内容ではあった。けれど、これは面白い。私、こういう話が大好きなのかも。行動を決めるときって自分の利得が最大限になるようにする。そして、相対的な力関係により均衡が訪れる。それを数学的モデルで説明するのだ。マイケル・ポーター「競争の戦略」を思い出さずにはいられなかった。私が丸投げ上司と戦っているのもまさにゲームだ。
 本筋とははずれるが、「選択肢が3つ以上ある場合には、複数の意思決定者は、民主主義的手続きでは成員全体の意思を正しく反映できるようなルールというものを作れない。」という下りには衝撃を受けた。今の選挙制度は数学的には間違っているのか!
 高校で習う確率論がわかっていればすぐ読破できる内容。くだらない科目を勉強するよりは必須にすべき。ただし、為政者にとってこの手法は教えたくないスキルかも。情報を教えないことが為政者の戦略だからだ。予想以上に面白かったので別の本も読みたくなった。