びーの独り言

どこいくの?どっか。

評価と数量化のはなし

 大村氏の第8弾。題名からして以前の多変量解析の内容と被ってそうな気はしたが、知識を補完するという意味あいを込めて。なんせ全巻制覇すると決めてるし。この本は比較的綺麗だったから買ったにすぎず。
 数量化とは、普段の実験でもよくあるのだが、例えば官能評価をしたときに×を0点、△を1点、○を2点として点数をつけて、数学的に解析してやろうということである。こればかりに限らず、例えば国語、数学、音楽のテストをやるときに、科目間の格差をなくすために偏差値表記してみるとかもここに含まれる。解析の種類によって数量化I〜Ⅳ類というように分類される。この分類自体初めて聞いたのだが、果たしてメジャーな概念なのだろうか?
 多変量解析よりは簡単だったが、途中で急に統計学の知識が必要になったりするので、大村氏の本にしては少々手荒い説明になっている。全体を通じて何を説明したいのかもいささか消化不良気味な感じもするが、私にとっては多変量解析よりは実用的な内容であるように思えた。その必要が出てきたときに、この本を見ながら分析すればいいかな。