びーの独り言

どこいくの?どっか。

2006/07/05(水)「降板」

 正直、昨晩までは強く休もうって思っていた。水木金の3日は休もうって思っていた。それが寝て起きてみると少し気分が和らいでいた。なにもしなくていいから会社に逝こうって。1月に頭がおかしくなりそうになったときと似ていた。あんときでもなんとかなったのだ。今回も乗り切れるのかもしれない。で、もう一歩進んで、原因を除去することにした。上司に伝えた。「あそこの担当から降ろしてほしい。今回の件は荷が重すぎる。理屈ではどうすべきかわかっているが、考えるだけで頭がおかしくなりそうだ。」。最大の不良債権を放棄した。手に負えないというのを認めるのは私にとって酷く難しいし、今までこんな申し出をしたことはなかった。
 大学時代にたたきこまれたバックボーンが仇になっているようだった。「数字はごまかさず、できないとは言うな」。研究室の3年間で、あいさつから始まって徹底的に基本をたたきこまれた。あの厳しい経験があったから、人にはない自信だけはあった。けれど、周りを見てみると、かなりの率で会社を辞めてるか、鬱のクスリを飲んでたりする。これってずっと守ろうとしてきた不文律が、今まで心に秘めてきた誇りが、時代に合わなくなったことを意味してるのかもしれない。
 申し出によって出張は回避されたが、データのまとめは要求された。そのデータが捏造だったりするのだが、不思議なものでプレッシャーから解放されたらどうでもよくなった。最初から理屈はわかっていて問題なのは感情だけであった。上司に投げることによってホッとするのだから、人の感情なんて所詮こんなもんかもしれない。捏造データで話したくないし、1人でうまく回す自信がなかった。相手担当者は明らかに狂っているし(しかも驚くべきことに2人も!)、今日新たにわかった情報では代理店の担当者が一人つぶされてたみたいだし。そんでこないだは、駆け出しのペーの話なんて半分も聞かれてなかったし・・・後で上司が同じ話してたら、ウンウン素直に聞いてるんだもんな。
 個人的には最大の不良債権処理に目処がたった・・・が、問題は本当にそれなのだろうかというと、実際のところは、体制が整わないのにユーザー対応させられるっていうとこに不満がある。すなわち、どんどん仕事を押し込まれて逃げ場がなくて、質の悪い仕事しかできなくてその挙句に捏造。実質の担当者以外は自分がやるもんじゃないから下に押し付けとけみたいな。下っ端が請け負ってるコストを理解してる人はいるのだろうか?なんとか形の上で捌いたところで、製品だけはごまかしようがないから、結局は直さないかぎり永遠に同じことを言われ続けるだけ。前々からデフレスパイラル構造をシナジー効果が得られるように変えようと思っているが、自分の無力感ばかりが目につく。この1年間でしんどい思いだけして一体なにをしてたんだろうか?頑張っても何も変わらないって思うのが一番つらい。それでも、生きていかねばならぬ。