びーの独り言

どこいくの?どっか。

2016/06/07(火)「独り言」

 ずっと技術系について思ってたことを適当に書いてみる。
 昨年論文不正の問題があったけど、最先端のことはチェック機能が働かないから言ったもの勝ちのところがある。ウソでも主張すればメシの種となりうるのである。画像やプロットに関しては彼女に非があるように見えるが、論文の責任者は彼女ではない。あそこまで責められるのは異常だ。彼女は日本の科学技術行政を守るためのスケープゴーツにされてしまったように見える。エースと呼ばれた上司が自殺したのは私にはまったく理解できなかった。科学的な真理を追い求めていたなら、生きて真相を語って欲しかった。この事件全体、技術系から見れば、大騒ぎするようなことじゃない。いろいろ思うところがある人も多いんじゃないか?
 うちの会社の場合は技術と政治的な話が分離していない。技術が伴わないと開発は前に進まないのだが、技術の議論はなされない。上への報告はこんなにいい結果が出ていますよというものばかり。悪い結果は隠蔽されるか捏造の対象になる。多少のお化粧は仕方ないと思うが、うちの場合はまず確実に本質がねじ曲げられる。方向が誤っているのだから、いつまで経ってもモノができない。そしてさらにデータの捏造が繰り広げられる。よその会社ではどうなのか知らない。でも、うちのやり方は圧倒的に私には合わない。人生の時間というかけがえのない資源を、ただ機械的にお金に変換したようなもの。人の役に立ってる喜びやモノができるときの喜びとかはほとんどなかった。
 文系と理系なんて言うけど、理系なんてごくつぶしですわ。日本の科学技術行政につぎこまれている税金を見たらぞっとする。誰が新しい発明ができるの?そんなに新しいものなんて出てこないって。アベノミクスがここにきて破綻しかけてるが、そんなのは最初からわかっていたさ。成長分野なんて簡単には出てこないんだから。リスクを負わない日本人に新規分野開拓ができるわけがない。ほとんどが上司の顔色を伺うだけで精一杯。既得損益にしがみついてるだけ。モノ作りよりも生活が大事。
 このような批判しててもなんにも変わらないのでなんにも意味もない。何かを成し遂げたいなら行動以外ない。もし会社がなくなったり、お金が紙切れになったら、頼りになるのは自分の身一つ。技をもっておくしかない。そういうふうに生きたかったわ。