びーの独り言

どこいくの?どっか。

2005/08/13(土)「琵琶湖一周」

 出張のついでに遊びにきた同期Tと琵琶湖一周に逝った。9時守山駅で待ち合わせ。外はあいにくの雨模様。計画は彼に任せた。彼は元々2輪であちこち行っているらしく、逝きたいとこがあるようだった。例えば私が気になっている、安土、彦根、長浜の3点セットを提案しても「逝ったことあるよ。」とのこと。「じゃあどこ?」「鯖街道と賤ヶ岳」???どこ?自分じゃ思いつかない場所に行くのも楽しいか。
 鯖街道(国道367号線);琵琶湖大橋を北に渡り、山の方に入ると国道367号線、通称鯖街道にぶつかる。この道は湖西地方の山中を若狭まで貫いている。昔、若狭で取れた鯖を運んでいたらしいが、周りはかなり険しい山。雨によって湿らされた木々が水蒸気が上げていて、とても幻想的な風景。隣には小さな川が流れていた。安曇川というらしい。後に琵琶湖に注がれる。河原でキャンプをしてる人も多かった。道は整備が行き届いており走りやすい。通行量も場所のわりには多い。北へ北へ。
 ②石田山ダム〜淡海湖;鯖街道が意外に単調だったので冒険したくなった。地図上で山道を検索。マイナースポットを経てぐるっと回れる道を発見。よしっ!逝こう!脇道にそれてみる。途端に1車線ぎりぎりがたがたの道。いいぞ、いいぞ。石田山ダムが見えてきた。驚き!初めて見るロックフィル!コンクリートで固めるのではなくて、自然の岩を積み重ねた方式。堤の上に立ち尽くす。すげー!きてよかった、そう思った。続けて先に進もうとしたそのとき、道路に置かれたオレンジ色のついたて。工事現場で良く見かけるやつ。道の両側に1つずつ。真ん中は開いていて車一台通れるスペース。まさか・・・。傍らに看板がある。「落石が多い・・・林道は管理されてません。」というような趣旨。そりゃここまで来たら逝くでしょ。道があるんだからなんとかなるでしょ。無知と勢いは怖い。この考えが超甘いと気づくのに5分かからなかった。路上には石、石、石、大小様々、尖った石だらけ。放棄された道にはこうもたくさんの石が落ちてるものなのか。すぐに大きいのに乗り上げた。ドカン!冷や汗。踏みどころが悪ければパンク。携帯が通じない山の中。これはヤバイ。正直後悔した。引き返せばよかったが、Uターンすら難しい。わだちのみを頼りに慎重に前進し続けた。すると、今度は大規模な崩落箇所。防御用ネットが不自然なこぶを作り道に向かってせり出している。ガードレールとの間はぎりぎり車1台分。なんとか慎重に通り抜ける。その直後、山側から落ちる大量の水、そして50mにもわたる水溜り。勘弁してよ。車から降りて路面をチェック。なかばヤケ気味に逝ってしまった。ばしゃばしゃばしゃ。頼むからエンジンに水は止めてね。祈りながらクリア。この他にも路肩が崩壊しかけたりや巨大な穴があった。興奮度120%。ゲームオーバーは許されない。必死でコース取りを設定。最近、酷道の走破レポを読んでいたが、あれは読むだけにしたほうが良い。何かあったらシャレで済まない。なんとか通り抜けたものの完全に懲りた。二度とこんなことしない。淡海湖はちらっと見えただけ。崖の20m下あたり。もうそれどころじゃない。こんなとこはさっさと撤収。
 ③マキノピックランド(マキノ);不毛な激闘の後、雨は止んでいて夏の日差しが戻ってきた。マキノは琵琶湖の西北、スキー場があることで知られている。ここは道の駅ぽいが町営の施設。道沿いにはメタセコイヤの並木が広がる。緑がとても鮮やかでしばし目を奪われていた。緑の中に西洋風の建物が3棟。地元の特産品やおみやげが買える。ブルーベリー摘みができたり、グランドで遊んだりもできる。那須や日光みたいな感じといえばわかるだろうか。
 ④賤ヶ岳(木之本);琵琶湖の北端を回り、東岸を南に向かう。ここは「しずがだけ」と読む。織田信長亡き後、羽柴秀吉と柴田勝則が覇権を賭けて戦った山。加藤清正福島正則ら7本槍と言えばうっすらと聞いたことがあるだろうか?山上にはリフトでいけるらしい。標識に従って山道を上がってると琵琶湖が見えた。ん!こ、これは!あの名作「幻の湖」で出ていた景色ではないか?真偽は定かではないが、竹生島もあるしこの辺は怪しいぞ。1人密かに感動してた。さて、リフト乗り場に着いてみてビックリ!本当にリフト!あのスキー場にあるやつ!そんなんで山頂に行くのか。わくわくしながら10分くらい揺られる。途中支柱に「平成4年近江鉄道」と書いてあった。そんな最近になぜ作った?夏休みだというのにほとんど客いないぞ。採算合うのか?山頂からは、北に余呉湖、西に琵琶湖、南には平野が見える。とても見晴らしがいい。隠れたB級スポットだ。
 余呉湖(余呉);琵琶湖を北に戻り余呉湖を1周。余呉湖とは琵琶湖と山一つ隔てた小さな湖。多分知名度はかなり低いだろう。ここは避暑地らしい。キャンプを楽しむ人がいた。とてもきれいな風景だ。山々の緑と湖の水色が美しい。湖のすぐそばを走れて嬉しい。小さい田沢湖のよう。密かに穴場。
 このまま琵琶湖東岸を南下し17時30分、米原で同期Tと別れた。寮到着は19時。トータル200kmの旅は無事に終了した。本文中割愛しているが、4箇所もの道の駅を巡った。これはTの趣味によるものw。今回、湖西、奥琵琶湖、湖東と旅した。その中でも奥琵琶湖はかなり楽しめることがわかった。とにかく景色がきれいだ。まるで猪苗代湖周辺のよう。関西出身のくせにこんなとこがあるとは知らなかった。事前には有名スポットも思いつかずあまり期待してなかった。それだけに今回の様々なイベントには大いに心奮わされた。旅っていいなあ。またいこ。