朝から席を移動した。うちはフリーアドレスであり、どこに座ってもいい。入った当初からずっと実験室でおばさんと背中合わせに座っていたが、ずっと席を変えたいと思って仕方がなかった。課長とおばさんと対決することにした今となっては、もう私がここに座る必要もなかった。「落ち着かないから」と言って、本来の座席であるフリースペースに移った。
週の最初はおばはんと仕事内容を確認するのだが、今までと違いボコボコに質問攻めにした。一切手加減する気はなかった。派遣さんに「これからはおばはんを教育する」と宣言した。
毎週月曜の午後イチは課の打ち合わせがあった。その時に配置転換を言い渡された。確かに先週臭わせていたが、こんなに早くやったのは私がトリガーを引いたのかもしれない。もっともらしい理由をつけているが、要は窓際に追いやったわけだ。しかも、後輩の下。前に「独り立ちして欲しい」「リーダーになって欲しい」と言われた。最初から信じてなかったが、やはりその予想は正しかったわけだ。
おばはんはこの期におよんでもまだ空気読まずに仕事を押し付けてきた。天然だしアホだからと思っていたが、わざとではないかと思えてきた。思い起こせばいつからかずっと気持ち悪いくらい誉め殺しにされていた。女は平気でこういうことするからな。怖いわ。
後輩はいきなり言われたらしくて困っていたが、私は「これは俺を追い出すまでの一時的な措置だ」と言っておいた。
19時、新習志野のプール。中1日。まだ腰が痛かったが、一昨日のようにクロールで2km越えを目指した。平泳ぎ2往復。クロール9.5往復。休憩。クロール8.5往復。目標は未達だった。50mだとまだきついか？ずっと怒りに燃えていた。怒りの炎は最後まで途切れなかった。途中でめちゃくちゃ気持ちのいい時があった。そういう一瞬のためにやっているようなところはある。帰りは少し腰が痛かった。酷くならなければいいが。明日も頑張ろう。
今回のことはめちゃくちゃ腹立たしかった。殺意に近い感情が沸いた。部長もことなかれ主義のお神輿だからどうにもならない。周りもみんな無視。援軍がないのに籠城するするのは無駄。
こないだの「栄光なき天才たち」で出てきたセリフが頭を巡る。「例え間違っているはずだとしても、正しいと思えた時に正しいと言ったり、行動したりしないとしたら・・・人間には何もないんだ」。
