びーの独り言

どこいくの?どっか。

2023/02/26(日)「遠州」

 625に起床。道の駅とよはし。夜中は珍走団が一度戻ってきたが、ぐっすり眠ることができた。旅行に出ると、睡眠時間が適切になる気がする。740、出発。
 浜松に戻った。820、浜松城。浜松にお城のイメージはなかったが、一応押さえておこうかと。浜松城には徳川家康が17年住んだらしい。ここには再現天守があった。城は小振りだった。やたらと石垣の説明ばかりしていた。いくら石垣を説明されても頭に入らないのだが?他には三方ヶ原の戦い徳川家康武田信玄に負けたことを説明していた。ネガティブな説明は逆に面白い。945、出発。
 湖西に戻った。なんかこの旅ではやたらと浜松と湖西を行ったり来たりしてるw。10時半、豊田佐吉記念館。豊田佐吉トヨタ自動車の前身の豊田自動織機を立ち上げたことで、教科書に載るくらい有名。ここには孫でありトヨタ自動車会長の豊田章一郎により、広い敷地に生家などが再現されていた。建屋の中では自動織機の変遷が説明されていた。あまり馴染みのない機械なのでよくわからなかったが、迫力は感じた。昨日のスズキも自動織機の製造から始まっていたが、それとどこが違うのかはわからなかった。1125、出発。
 浜松でやりたいことはほぼ終わった。あとは初日に未遂に終わった「たまごふわふわ」を食べなきゃずっと後悔しそうだった。たまごふわふわのことはB-1グランプリで知った。江戸時代から存在する郷土料理で、名前も江戸っぽくていい感じだった。出汁の中にといたたまごを入れて煮るのだが、おいしくないとかあっさりしすぎとかの話を聞いたことがあった。なんせ江戸だからね。果たして実物はどうなのか?東の袋井に移動した。
 1240、「とりや茶屋」。ネットの記事で絶賛されていた。駐車場があるけど、満車だった。そしたら1台出ていった。なんか様子がおかしい。紺色の暖簾がかかった引戸は、外から中の様子は伺い知れなかった。中に入ると、狭いカウンターは2組で満員。カウンターの中のおじいさんとおばさんは忙しく動いていて、私に気づかなかった。しばらく立っていると、カウンターの女性がたまごふわふわらしきものを食べているのに気づいた。丼に入っていて、結構、大きかった。450円か。おばさんが私に気づいて、申し訳なさそうに「満員です」と言った。
 近くの店の場所を確認してから、500円のコインパーキング。1255、「山梨屋」。ここは3日前に店の前まで来ていたが、寿司屋だったし駐車場がないのでスルーしていた。中は町の寿司屋といった様子で、カウンターは小さかった。座敷には4人組が一組。カウンターの中のおじいさんが「ちょっと時間がかかりますが、いいですか?」と言った。もちろんOKだった。ここもたまごふわふわは450円だった。でも、たまごふわふわは作るのに手間がかかってなんだか申し訳ないので、ふわふわセットというお寿司とのセットを頼んだ。
 念願のたまごふわふわは土釜でやってきた。たまごふわふわは、土釜の上に帽子を被ってるみたいに滑らかな曲線を描いて膨らんでいた。写真を撮ろうと土釜を動かそうとしたら、めっさ熱くてびっくりした。木製の匙をたまごふわふわに刺すと何の抵抗もなかった。ふわふわどころか完全に泡だった。泡は仄かに甘かった。カプチーノの泡みたいだった。土釜にはたまごのペーストがくっついていた。土釜の下は出汁が溜まっていた。出汁はよくある味だった。たまごスープのようだが、何か違う。思い出そうとしたけど、ついにわからなかった。たまごふわふわは、B-1グランプリのようなきわものではなく、歴史を感じさせる優しさいっぱいの料理だった。また訪れたい。
 セットの寿司の方には期待してなかったが、どれもやたらと旨かった。シャリは甘く、ネタもおいしかった。寿司はチェーンよりも個人の店がいいと聞いたことがあるが、まさにそんなお店だった。1350、出発。実は店には駐車場があることを知った。
 コインパーキングは200円だった。大井川鐵道新金谷駅を見たくて金谷に向かった。袋井ICから東名で相楽牧之原IC下車。
 1450、ふじのくに茶の都ミュージアム。茶畑の中にあるお茶の博物館。ここは体験イベントが盛んだった。
 まずは閉まるのが早い茶室から。岩清水八幡宮にある小堀遠州の茶室を再現したらしい。そういえば岩清水八幡宮はちゃんと見てなかったなあ。小堀遠州の茶室は珍しいらしい。庭も小堀遠州の再現。これは今までいろいろ見てきた。音声ガイドに従って茶室の中を歩いた。こういう細かいところを解説してくれる施設はありがたかった。
 15時半、茶道体験。500円。先生に抹茶の立て方を教えてもらった。これまでお茶の展示はたくさん見たけど、茶道に則ってお茶を立てるのは初めてだった。先生は表千家で、一緒に受けた女性は裏千家だった。武者小路もあったっけと思いつつ、まずはお菓子を食べた。蝶のワンポイントがある餅だった。どうやってふるまったらいいかわからなかったが、先生が優しくリードしてくれた。味は吉備団子だった。
 お茶を立てるのは、茶筅で「り」を書くようにして8回縦に振り、次に縦横にシャカシャカした。表千家では手首を使わないが、裏千家は手首を使うらしい。最後に「の」の字を描いた。この時の泡立ての様子を楽しむものらしい。枯山水の庭と同じ楽しみ方だった。武士道に通じるものがあった。
 お茶を飲む時は、お椀を時計回りに4分の1回転を2回。全部飲んだけど、何口か決まってるようだった。飲んだら反時計回りに2回回した。これも表と裏で違うようだ。次にお椀の口をつけたところを指で拭って、お菓子の下に敷いてあった白い紙の端で指を拭いた。
 茶道は決まりごとがユニークだった。不自由の中にある精神性が興味深かった。宗教にも似たマニアックな楽しみがあると思った。またやってみたい。
 部屋に掛かっていた掛け軸は大徳寺三玄院の住職が書いたものだった。2週間前に行ったよなあ。言いたくて仕方なかったけど、我慢した。
 常設展示を見た。とても興味深かった。次の体験のため途中で切り上げた。
 16時からは、抹茶ひき体験。100円。石臼で碾茶を引いたら抹茶になる。「ゆっくり回して下さい」と言われたので、そうしていたら粉がちっとも出なかった。「もう少し早く回しましょうか」と言われた。引いた抹茶はお持ち帰りにできた。「少なくとも2日以内に飲んでください」と言われた。
 再び常設展に戻った。その時、1枚の写真に釘付けになった。山の頂上に木で「茶」という漢字を表現していた。これは会社の給湯器に貼られていた掛川の写真だった。そういえば、ここから掛川はすぐそばだった。常設展を途中で切り上げて、1640、出発。
 17時、草場農法ビューポイント3。「茶」の字の書かれた山が見えた。でも、会社の給湯器の写真とは違った。ビューポイント1も2も違っていた。仕方ないので自力でそれっぽいところを見つけた。
 島田金谷ICから新東名。東京まで4時間以上。途中で30kmの断続渋滞の表示。新富士IC下車。富士宮焼きそばを狙った。
 18時半、「ゆぐち」。ホルモン焼きそば。富士宮焼きそばだけど、あまりかつお節感がなく、甘くなく、本来の焼きそばぽかった。前に食べた方がよかったかな?1910、出発。
 今日は遅くまで渋滞していた。2220、帰宅。さっさと片付けた。
 この四連休は今まで行きたかったところをほとんど回った。次は豊橋から名古屋にかけてかな?