びーの独り言

どこいくの?どっか。

2014/08/23(土)「旅行1」

 夏の大旅行。何の予定も立てていなかった。いつも日常から離れるためにできるだけ遠くに行くのだが、今回は尖閣に行っちゃってるからなあ。インパクトのあるところに行こうとすれば、しっかりと旅程を立てなければいけないし。とりあえず18きっぷを買って西へ向かった。
 千葉みなと―東京―熱海―静岡―浜松―豊橋米原―高槻―住吉→六甲アイランドフェリーターミナル。
 出発は7時。東京駅の「シウマイ弁当」ははずせない。浜松の乗り換えでケータイがないことに気づいた。前の電車に戻ると座席に落ちていた。危ない危ない。米原で井筒屋「元祖鱒寿司」に挑戦。やはり安定のクオリティ。その後腹痛に襲われ高槻で下車。
 そのまま行くと広島くらいまで行けそうだったが、日付が変わるまで電車に乗って、しかも朝が早いのが気に入らなかった。ふと夜中に船で移動できないかと考えた。どうせ宿泊代払うなら寝てる間に移動した方が得かと。不思議なことに今までそういうことを考えたことはなかった。探してみると、門司、大分、志布志行きなどが出てきた。特に門司は7000円であり宿泊代と変わらないと思った。18時半住吉駅阪九フェリーに電話すると予約することができた。ケータイの充電だけが心配だったので、コンビニでケータイの充電器と晩酌用のあたりめを買った。フェリーターミナル行きのバス停には意外にも15人くらい並んでいた。ふと住吉に来ている自分が不思議に思った。そういや神社の行列のバイトしたり、地震のときはここから歩いたよな。1845のバスは橋を渡り六甲アイランドに移った。ここもまた上野と車の練習したっけ。新門司行きのフェリーターミナルにはたくさん人がいた。雑魚寝覚悟で一番安い2等を選ぶと、ドライバーの簡易個室に案内された。空いてるのかなあ。
 フェリーに乗ると、内装が豪華なので驚いた。ゲームコーナー、マッサージ室、カラオケ、浴場、そして大きなレストラン。もしかすると、今まで乗った中で一番大きいフェリーかもしれない。
 マッサージ室にはマッサージチェアがあった。椅子に座り200円を投入した。ぐりぐりとやられた。こないだのマッサージよりよかったかもしれない。
 晩飯はすでに食べていたが、せっかくなのでレストランに行った。レストランはバイキング方式にだった。どれもおいしそうに見えた。こんなにおいしそうに見えたのは初めてかも?握り寿司と酢味噌と生ビールを選んだ。席はほとんど埋まっていた。みんな楽しそうだった。ここには旅の喜びが溢れているようだった。私もやけに楽しかった。寝てる間に先に進めるだけでなく、余裕で晩酌できるなんて!旅情感もたっぷり。お得すぎる。
 ケータイをいじってたら充電が切れてしまった。船内に充電器があったので30分100円で充電した。その間外で景色を見ていた。強い風が吹いていた。私はベンチに座った。漆黒の闇の中には他の船と対岸が光っていた。足元は真っ黒な海で時折白い波が立った。落ちたら確実に行方不明になるなと思った。私は非日常な体験をしていると思った。しかし、どこに来ようと独りで過ごしていることに違いはないと思った。そういう意味では非日常なんてのは慣れだけの問題かもしれない。30分が経過してケータイを見に行くと、充電は半分回復していた。
 店内の売店で缶ビールを買い、4人がけのテーブルに座りあたりめで晩酌した。テーブルはブルブル小刻みに震えた。テレビは画像が荒かった。とても船旅っぽかった。とても満足していた。
 23時半簡易個室に入った。一段高いところに人が一人寝転がる寝床があり、入り口は引き戸になっていた。中には布団と枕と毛布があった。まるでカプセルホテルみたいだった。よく見るとコンセントがあった。素晴らしい!