びーの独り言

どこいくの?どっか。

2022/02/20(日)「奈良」

 7時半起床。820出発。830、車を600円のところに移動。
 850、浮見堂。前回、池の水を抜いていて、撮影禁止となっていたので、腹が立った。でも、その後に記事を調べると「二十何年ぶりとのことで珍しい」と書かれていた。明日香で知り合った人に話すと「見たかったなあ」と言われた。そういう反応が正しいのか?
 浮見堂は意外なことにまだ水が抜けていた。写真で見た浮見堂は、緑色の池に浮いていたが、今は泥の上に建っていて、ちっとも浮いてなかった。前と違って誰もいなくて、撮影禁止にもなっていなかった。滅多にない風景だと思い、写真を撮った。
 新薬師寺の方に向かうと、なかなか雰囲気のある道になった。このあたりは法律で景観が保護されているようだった。また、途中からは、案内板に山の辺の道と書かれていた。山の辺の道は奈良から明日香までを繋いでいた古道で、こないだ大学友人Sに教えてもらった。今は天理から明日香までしか残っていないと聞いていたが?
 930、新薬師寺。新とつくからスルーしていたが、国宝があった。大学友人Sによれば、新とは言え、奈良時代の寺で、十二神将が有名とのこと。
 門は小さかった。門は柵で閉ざされていて「鹿が入るので閉めてください」と書いてあった。入ると正面に国宝の本堂があった。しかし、本堂の引戸は締め切られており、開いてるのか疑った。
 本堂の左奥に入口があった。拝観料を払い、中に入ると圧巻だった。ご本尊の薬師如来坐像の周りに、塑像の十二神将がぐるっと取り囲んでいた。配置もライトアップも素晴らしかった。薬師如来は国宝、十二神将も1体を除き国宝だった。国宝の本堂に国宝の仏像だらけ。見事なもので、思わず2周した。
 1035、白毫寺。新薬師寺に行くならと、明日香で知り合った人に勧められた。閻魔様が有名らしい。石段がきつくて、息が切れた。その代わり、見張らしがよかった。
 本堂に入ると、閻魔様はいなかったし、ご本尊もあんまり。小さな寺なのに宝蔵があった。こちらに本当のご本尊がいた。そして立派な閻魔様。他にも何体か。きれいにまとめられていた。これは穴場。
 1145、十輪院。調べたら国宝があった。元興寺のそば。それもそのはず、昔は元興寺の中にあったらしい。
 本堂が国宝。もう目的は果たしたけど、お礼にと拝観料を払い、拝観させてもらった。すると、受付のお坊さんが準備を始めた。普段開けてないのだろうか?お坊さんに呼ばれて、中に入った。そこでもお坊さんは何かを準備。別に信仰心がないのに申し訳ない感じ。
 「右手の方からお参り下さい」と言われた。空海像があったので、普段手を合わしたりしないのに正座して手を合わした。すると「本尊はこちらです」と言われた。見るとなんと石の地蔵菩薩立像が石の厨子に入っていた。両サイドには釈迦如来弥勒菩薩。三体で過去、現在、未来を表していた。厨子には金剛力士や四天王が掘られていた。石仏がご本尊とは珍しくて、とても印象的だった。お坊さんが一つ一つ丁寧に説明してくれたのも、とても気持ちがこもっていてよかった。
 ならまちでいつかDさんに案内されたところを本格的に探すことにした。いつも行かない奥の方に行ってみた。1220、ならまち格子の家。受付の人に「前に友達にならまちを案内された場所を探してるんですが、ならまちで案内するとしたらどの辺りに行きますかね」「いつですか」「15年前です」「昔とは店も変わってますから」「アクセサリーとか売ってたんですけど」「それなら・・・」とそれっぽいところを教えてくれた。
 行ってみると見覚えのある建物が。喫茶店になってるけど、前は雑貨屋だったような?周りはもろにアクセサリーのお店が集まっていた。ちょっと記憶とは違うような気もするが、多分ここで間違いないだろう。彼女はお土産を選びやすいようにわざわざここを通ったのかもしれない。いい思い出はいつまでも色褪せない。
 13時、猿沢池。明日香で知り合った人と話していて出てきた。興福寺の横。私は意識したことはなかったが、とっても人が多くて、奈良で有名な場所だったんだな。
 1310、東向商店街の「皿そば文楽」。奈良に名物は期待していない。食べられればなんでもよかった。
 14時、車で般若寺。ここには国宝の楼門があった。参拝料を払うと、あちこちに水仙が咲いていて、女性の参拝者が多かった。どこに国宝があるんだと思ったら、左の奥の方にボロボロの楼門があった。そっちはどん詰まりになっていて誰もいなかった。日本最古の楼門らしい。転害門みたいだけど、時代はもっと後。転害門は楼門ではないのかな?楼門の定義がわからなかった。
 ここの寺はとにかくいろんなものが置いてあって、すべてにちゃんと説明がついていた。またところ狭しと何かを植えようとしていてた。インスタの登録を増やそうとしてるみたいで、積極的な営業戦略に好感が持てた。
 1510、車で法華寺。ここは3つも国宝があった。料金は拝観と庭がセットで700円だった。受付から中に入ると、誰もいなくて閑散としていた。国宝の絵があるとされる慈光殿は閉まっていた。
 本堂に入ると、すぐのところに国宝維摩居士坐像があった。それをよく見る前に、受付の人が「説明のテープを流します」と言った。説明は詳しかった。ご本尊の国宝十一面観音菩薩立像は秘仏だった。秘仏もご利益があるとされるが、私には面白くなかった。一応、身代わり仏が置いてあった。それじゃない感が(ry。
 テープの後で改めて。国宝維摩居士坐像をゆっくり見た。維摩居士は饒舌で頭がよく、在野の人が悟りを開いたことになっている。頭がいいとはうらやましい限り。
 庭に行った。冬でほとんどが枯れていた。池の蓮も枯れていた。こんな寂しい庭は見たことがなかった。これでお金取るの?
 3つの国宝のうち1つしか見れなかった。後で調べると、正倉院展の時に見れるらしい。それ以外の期間で行く人いるのだろうか?
 16時に帰路についた。1810に石部を通過して、18時半、餃子の王将。19時過ぎに帰宅した。
 帰ってから明日香で知り合った人とSMSでやり取りした。特に十輪院で盛り上がった。同じ趣味で話せる人がいると楽しさが倍増する。来週はどこにしようか?